昭和記念公園(立川市緑町)で開催中の「東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010」で、立川市からショーガーデン部門に出品した造園家・竹谷仁志さんの作品が金賞を受賞した。
竹谷さんは、園芸・建築・農・環境・アート・イベントなど、異なるジャンルをコラボレーションさせたデザインとプロデュースを得意とする造園家。ミサワホーム多摩が運営する「With Garden」でガーデンプランナーとしても活躍。2004年には「浜名湖花博ワールドガーデンコンペティショングランプリ」を受賞し、「六本木ヒルズけやき坂通り花壇プロジェクト」「東京ドームシティ花いっぱいプロジェクト」など、参加型のガーデンプロジェクトに多数携わっている。
今回受賞した作品のコンセプトは「身土不二」。環境(土・水・生物・緑・花・農)と仲良く暮らしていたころの風景を演出した。「生まれ育った場所であり、仕事のホームグランドとしている多摩・武蔵野で以前は当たり前に見られた風景であり、環境と人々の生活・文化が調和していたころの『農のある生活・風景』をデザインに取り入れた庭を造った」(竹谷さん)。
受賞に際して、「昭和記念公園は、わたしが子どものころにはアメリカ軍の基地だった場所。基地問題が話題となる今、平和のシンボルともいえる花やみどりのイベントが行われたこと自体に感慨深いものを感じる。さらにそこで環境をテーマとした庭を造り、高い評価を頂いたことに感謝の気持ちでいっぱい」と話す。
「引き続き今後も、六本木ヒルズや東京ドームなどさまざまなフィールドでの活動を通じて、東京及び都市近郊の貴重な緑地の一つである農地・農業の活性化を図り、今後の世代に少しでも良好な都市環境を継承していきたい」と意気込みをみせる。
開催時間は9時30分~17時(最終入場は16時15分)。当日券は、大人(高校生以上)=2,200円 子ども(小中学生)=1,000円。Suicaでの入場の場合は、大人(高校生以上)=1,900円 子ども(小中学生)=1,000円になる。今月25日まで。