市民団体の「シルクロード雑学大学」(国立市富士見台2、TEL050-1462-3141)は,8月18日から26日までの予定で、「シルクロード自転車キャラバン パート1」に出発する。
同団体は、中国・西安からイタリア・ローマまでの15,000キロを、毎年18日間かけて500キロ~1200キロずつ走り、20年で全行程を走破することを目指す「ツール・ド・シルクロード20年計画」を1993年からスタート。中国西安を出発し、中央アジア諸国を巡り、今年5月にはタブリーズへ。合計11,000キロを走破した。これまでの参加者は延べ300人で、年齢層は12歳から74歳までと幅広く、2012年のローマでの完走を目指している。
荷物はトラックで運び、移動は基本的に自転車だが、初心者でも参加しやすいように、疲れた場合などは、徒歩や伴走しているバスでの移動も可。観光も織りまぜながら自分の力で進む旅は、シルクロードの自然や、地球の凸凹を五感で感じることができるため、「完走できないと思っていたが、完走できたことで、まだまだ自分には新しいことにチャレンジできる力があることを知った」など、参加者の達成感も上々で、リピーター率は高いという。
今回のツアーは、前述の20年計画のいわば縮小版。移動手段などは同様だが、1回の日程が、18日間では参加が難しいという声に応えて9日間とし、西安~サマルカンド間6,000 キロを、10年間で走破を目指す。第1回目の今回は1,600年前のシルクロードの旅人、玄奘三蔵の足跡を推理しながら、「シルクロードで生きがいを見つけよう」をテーマに、西安~天水間、約500キロを走破する。ツアー出発前には、自転車の選び方や、トレーニング法のレクチャーも行う。
代表の長澤さんは、「シルクロードは、さまざまな文化が交流した地なので、異文化交流史、中国史、民族史、食べ物、美術、音楽など、ライフワークとして取り組める多くのテーマが秘められている。このツアーは、単なる自転車による走破の旅ではなく、参加者自身の人生の目的を見つける旅でもある。ぜひ、生きがいを見つけてほしい」と話している。
現在同ツアーの参加者を募集中。参加費用は、248,000円(空港使用税など別途)。