オリオン書房ノルテ店(立川市曙町2、TEL 042-522-1231)で7月11日、日本SFアンソロジー「NOVA2」刊行を記念したトークイベントが開催される。出演は東浩紀さんと大森望さん。
大森さんはSF翻訳家で書評家。著書に「現代SF1500冊・乱闘編」「同・回天編」「狂乱西葛西日記20世紀remix」のほか、「文学賞メッタ斬り!」シリーズ(共著)などがある。7月には「年刊日本SF傑作選」シリーズ2010年版(共編・創元SF文庫)を刊行予定。
東さんは作家で批評家。「ソルジェニーツィン試論」(「批評空間」)で批評家デビュー。「存在論的、郵便的」でサントリー学芸賞受賞。著書に「動物化するポストモダン」ほか。編著に「ised」(濱野智史と共編)ほか。長編小説「クォンタム・ファミリーズ」では三島由紀夫賞を受賞した。
「NOVA1」は、オリジナル日本SFアンソロジー・シリーズの第2弾として大森さんが責任編集し、7月6日に発行される。今回トークイベントに参加する東さんの三島由紀夫賞受賞第1作のほか、「日本SF界の巨匠」とされる神林長平さんの最新作や、恩田陸さん、宮部みゆきさんら12人の作家の新作を収録している。
大森さんは「好きな作家に原稿を頼み、届いた新作を読者第1号として読む同書の責任編集は、地上で最も楽しい仕事かもしれない。今回は、ちょっとありえないような本ができたんじゃないかと自分でもドキドキしている。これだけのメンバーの新作が一度にそろうのは多分空前絶後。ぜひ、歴史の証人になってほしい」と話す。
同店担当の堤さんは「NOVA1を刊行したときもトークイベントを開催し、好評を得た。東さんや大森さんのファンの方はもちろん、SFファンの方はぜひ足を運んでいただきたい」と話す。
17時開演。入場料は500円。定員50人程度。店頭・電話・メールで事前の予約が必要。