国内宇宙開発発祥の地「国分寺」、「はやぶさ」到着の「イトカワ」地名に

日本初のロケット実験を記念し、国分寺市で毎年開催されている「水ロケット制作と記録会」

日本初のロケット実験を記念し、国分寺市で毎年開催されている「水ロケット制作と記録会」

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 60億キロメートル、約7年間の探査任務を終え、6月13日に大気圏に再突入して燃え尽きた小惑星探査機「はやぶさ」が着陸した小惑星「イトカワ」の地名の一つが、「国分寺」と命名されている。

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 「イトカワ」のクレーターや地域には、日本の宇宙開発や「はやぶさ」ミッションに関連する名前が多く名付けられた。「国分寺」は、日本の「ロケット開発の父」と呼ばれる糸川英夫博士が1955(昭和30)年、国分寺市本町の南部銃製造所跡(現・早稲田実業学校)で、約23センチの通称「ペンシルロケット」の水平発射実験を行ったことにちなんで命名された。「国分寺実験」は、国内初の宇宙開発実験であり、同市は「日本の宇宙開発発祥の地」と言われる。

 同市は2007年より毎年、市内の小学生を対象に「水ロケットの製作と記録会」を開催している。今年は7月17日に、同市内の都有地で開かれ、187人の小学生が水ロケットの製作と実験を行ったほか、早実科学部とJAXA(宇宙航空研究開発機構)から招いたゲストの、ロケットの原理や「はやぶさ」の話に耳を傾けた。

 国文寺市・ぶんかのまちづくり課の野口さんは、「国分寺が、日本の宇宙開発発祥の舞台となったという歴史を、これからも若い世代に伝えていきたい」と話す。

 「はやぶさ」が「イトカワ」から持ち帰ったカプセルには、少量の微粒子が入っている事が確認されており、現在分析が進められている。

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