カンロ、国立音大とのどあめを共同開発-声を使う人向けに商品化

カンロが国立音大と共同開発した「ボイスケアのどあめ」。全国のドラッグストアと同社ホームページで発売中。

カンロが国立音大と共同開発した「ボイスケアのどあめ」。全国のドラッグストアと同社ホームページで発売中。

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 カンロ(中野区)は、国立音楽大学(立川市柏町5)と共同で「ボイスケアのどあめ」を開発した。

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 「昨今、市場に出回っているのどあめにはさまざまな味が登場しており、どれを選べばよいか迷う人も多い。中には、のどあめと普通のあめの違いが分からなくなってきている、と指摘する人もいる。そこで、のどあめ本来の目的を改めて見つめ直し、『原点に帰ってのどあめを考えてみよう』と開発会議で声が上がったのが今回の企画の始まり」と話すのは、同社マーケティング室の河野さん。

 同社は、「のどあめをよくなめる人」=「声をよく使う人」であると考え、国立音楽大学教授で声楽家の小林一男教授と同校学生たちと一緒に商品開発を行った。「小林教授は『オペラ歌手現役時代は24時間声やのどのことを考えていた』と語り、のどに良いとされるものを国内外から取り寄せていたと聞いた」。商品開発時には同教授のアドバイスを基に、さまざまな素材や商品を集め、研究室で徹底的に分析を行い新しいハーブエキスの調合に成功したという。「音大生たちにも、のどをいたわる工夫や、好きなのどあめについての意見を徹底調査した結果、試作品の数は60種類以上に上った」という。

 「商品開発の中で最も苦労したのが、おいしさとのバランス」だったと振り返る河野さん。「なめやすいものだと『のどによさそう』という感覚が薄れ、逆に『のどに効きそうだ』という感覚が強すぎると、あめとしてのおいしさを失ってしまうなど、さまざまな意見が挙がった。このバランスを保つ難しさを乗り越え、さまざまな原料の配合を少しずつ変えながら、ようやく完成に至った」。

 9月13日の発売以来、「特にYahoo!やmixiなどといったサイトをはじめ、多方面で反響をいただいている」という。「声を使う職業の方や音楽に携わっている方からの声が多く、真剣に声やのどのことを考えている人のニーズの高さを感じた」とし、「『薬っぽいけど好き』と好評も得ている」と話す。「歌手やアナウンサー、俳優、声優など声を出すことを職業にされている方や、教師、営業マン、店舗スタッフなど普段から声をよく使う方のお役に立つことができれば」と河野さん。

 内容量は90グラム。全国のドラックストアと同社ホームページで販売している。

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