東京都酒造組合(立川市錦町1)は6月20日、一般消費者を対象にした利き酒会「呑み切り」を開催する。
呑み切りとは、この冬製造された酒の貯蔵タンクの呑み口を開けて(「呑み」を切って)、利き酒をして、清酒の酒質と熟成の進み具合を評価する行事。東京では、例年6月中ごろ国税局の鑑定官に評価を依頼しているが、特別に一般消費者が参加できる機会を設けた。今年で8回目の開催となる。「タンクで貯蔵している加水調整前の酒は通常一般の方は飲むことができない。この特別な酒を一般の方にも味わっていただきたいと思い企画した」と話すのは同組合の玉木千代子さん。
当日は、同組合に属する蔵元7社が出展予定。タンクで貯蔵されていた酒、各社4酒類(大吟醸・吟醸・純米・本醸造など)や、市販商品各社3~4種など、合計約50種類の酒の利き酒ができる。蔵元グッズや、酒かすようかん・酒かすかりんとうなどの蔵元スイーツも販売するほか、昨年に引き続き、各酒を醸した杜氏(とうじ)や製造担当者との交流を深める機会も用意する。「杜氏や蔵人(くろうど)と近しく話ができたととても評判がよかった」と玉木さん。
「東京に地酒があるということをあまり知らない方にも、この機会に地元の蔵元を身近に感じていただければ」とも。
開催時間は、1部=16時~17時30分、2部=18時~19時30分。募集人数は各100人ずつ(抽選)。参加費1,000円(東京地酒300ミリリットル1本のお土産付き)。申し込みはメールで受け付ける。締め切りは今月8日。抽選結果は同14日以降に連絡する。詳細はホームページで確認できる。