一橋大学(国立市中2、TEL 042-580-8000)は11月2日~4日、第38回「一橋祭(いっきょうさい)」を開催する。毎年、「天下市」「国立市民まつり」も同日開催され、大学通りは大きなにぎわいを見せている。
今回は、3日に田中康夫さんが母校の同大学で講演を行う。「これが私の生きた道~後輩に送ることば~」と題し、一橋大学を卒業してから今日までを振り返るとともに、元長野県知事・現国会議員としての見地から、地方分権化の是非が問われて話題になっている地方行政や、さまざまな問題が山積して混迷を極めている昨今の国政について言及する。
4日にはミュージシャンの大槻ケンヂさんを招き、「のほほん学校in一橋祭」と題したエンターテインメントショーを開催。サブカルトーク、恋愛相談、ライブなど、さまざまな角度から大槻さんの魅力に迫る。そのほか、毎年恒例となっている「応援部ショー」は3日に開催予定。
今回の「一橋祭」は環境にも配慮し、イベント時に発生するゴミを6種類に細かく分類するほか、模擬店では「エコトレー」を使用する。「エコトレー」はプラスチック容器の表面に薄いシートが貼られており、食品を食べ終わった後に透明なシートだけ剥がして燃えるごみに捨て、残った容器は回収して再利用できるもの。エコトレーは同大の生協でも導入されている。
同祭運営委員会の新倉さんは「今年の一橋祭は、一橋大学ならではのアカデミックな要素とエンターテインメントな部分が融合したイベントになっている。会場全体で環境への取り組みも行っているので、学生だけではなく来場者の方々にも環境に対する意識を高めてほしい。OB・OGや近隣の方はもちろん、非日常を楽しみたいと思っている多くの方々にぜひ来場してほしい」と期待を寄せる。