イケア・ジャパン(千葉県船橋市)は2月24日、開業に向け工事が進む「IKEA(イケア)立川」(立川市緑町)で報道陣向けに内覧会を開き、4月10日にオープンすると発表した。
日本で7番目、東京都内では初の店舗となる同店。敷地面積は約2万6000平方メートル、売り場面積は約4万平方メートルで、国内では「IKEA港北」(神奈川県横浜市)に次ぎ2番目の広さとなる。従業員数は約500人で、うち約8割が地元から採用する。
JR立川駅や多摩モノレール高松駅から徒歩圏内にあり、公共交通機関を利用しての来店が可能な利便性の高い立地が特徴。周辺道路の交通量が多いこともあり、混雑緩和、同店を快適に利用してもらうため公共交通機関の利用を促進していくという。公共交通機関の利用者には何らかのインセンティブを付与する予定で、約1500台の駐車が可能な駐車場はイケアでは初めて有料となる。
店内に設けた家や部屋のレイアウト展示では、事前に立川の近隣50軒へ訪問し、地域の人がどのように住んでいるのかを研究。家具の配置だけでなく、梁(はり)の出し方、畳、部屋のサイズなど建築的な部分も再現し、同地域の人の住み方を反映した展示で住まいづくりを提案する。
1メガワット規模の太陽光発電施設(メガソーラー)や地中熱を利用したヒートポンプによる空調を導入し、環境にも配慮する。
「IKEA」はスウェーデン発祥で、世界約26カ国に約300の直営店舗を展開する世界最大の家具・インテリアチェーン。2013年度の日本6店舗の総売上高は前期比8%増の728億円。