武蔵野美術大学(小平市小川町1)の美術館全館で5月26日から「オオハラ・コンテンポラリー・アット・ムサビ」が開かれる。
昨年 4 月に大原美術館(岡山県倉敷市)で開かれた「オオハラ・コンテンポラリー」を再構成した同展。同館がここ10年余りの間に収集した日本の現代美術作家30人による47点の作品を、美術館全体を使って大原美術館のプログラムごとに作品を展示。併せて、同館の芸術家支援事業、教育普及活動も紹介する。
同館の現代美術コレクションをまとまったかたちで公開する関東で初めての試み。芸術家支援と教育普及プログラムを積極的に行う同館と同校との交流から、美術館活動の「今」を発信するという。「作品とともに大原美術館の活動内容を知っていただくことで、作家が美術館と共同して新たな創造に向かう状況が形づくられていることを感じ取っていただける」と同大担当者。
会期中、出展作家をはじめ、同校教員や同大に関わりのある作家、専門家が登場するトークイベントやシンポジウム、教育普及プログラムなどさまざまなコンテンツも用意する。初日の26日16時30分からは、大原美術館の歩みや美術館・美術大学の SR(社会的責任)をテーマに、美術史学者・美術評論家として活躍する同館の高階秀爾(しゅうじ)館長や出光興産相談役を務める同大の天坊昭彦理事長などによる対談を開催。参加無料。事前申し込み不要。定員200人。
同大学美術館・図書館館長の田中正之さんは「日本を代表する美術館の一つである大原美術館がここ10 年の間に収集された日本の現代美術を初めて東京でまとめて公開する。アーティストたちが自分の制作について語るトークイベントも多く行い、日本美術の『今』を知ることのできるまたとないチャンス。ぜひお越しを」と来館を呼び掛ける。
開館時間は10時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。入館無料。8月17日まで。