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立川高島屋にパンで作った「真珠の耳飾りの少女」-製菓学校生がフェルメール絵画に挑戦

約1万7千個のパンのピースで作ったフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」 

約1万7千個のパンのピースで作ったフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」 

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 立川高島屋(立川市曙町2)で1月28日、国際製菓専門学校(曙町1)の学生がパンで作ったフェルメール絵画の展示とシュガーアートやケーキデコレーションのデモンストレーションが始まった。

パンで作った「真珠の耳飾りの少女」のアップ

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 会場は、同校の「第26回立川お菓子とパンの学校の学園祭」の第2会場になっており、同店では11年目の開催となる。

 1階正面ステージには、製パン専科の学生16人がパンで製作した、17世紀のオランダの画家ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を展示。同校広報の服部航輔さんは「作品選定は関しては、これまであまり取り上げていない人物画にチャレンジしようと意見がまとまり、昨年11月半ばに決まった。レオナルド・ダヴィンチの『モナリザ』やゴッホの『ひまわり』も候補にあがったが、3年前に『牛乳を注ぐ女』を題材にしたこともあり、フェルメール作品に好感を持つ学生が多かったのも選定理由の一つ」と話す。12月15日から製作を始め、開催直前に完成したという。

 「パン生地で作った3~5ミリ角のピースを、隙間ができないよう列をそろえてピンセットで一つずつパネルに貼る作業は、神経を使うので大変だった。ピースがずれたり、ボンドで汚れたりするたびにはがして貼り直したので、根気のいる作業だった」「顔がアップで描かれているため、目や口の形が少しでも変わると、絵の印象が大きく変化してしまい、苦労した」と製作に携わった学生。

 服部さんは「絵画の微妙な色使いを表現するために、一つの色に対して、何種類ものバリエーションを用意し、原作に近い色を作り上げるためにこだわりを持って取り組んだ。小さな絵だが、学生一人一人が力をあわせて一生懸命作ったので、多くの方に見てほしい」と来場を呼び掛ける。

 会期中は、シュガーアートやマジパンなどの作品が展示されるほか、ケーキのデコレーションやあめ細工の実演も連日実施する。1月31日と2月1日には、「創作スウィーツ限定販売」コーナーも開設。学生が日々の実習の成果を発揮して作った和菓子、洋菓子、パンなどを自ら販売する。フルーツロール(900円)、洋梨のタルト(2月1日限定、700円)、芋ようかん(250円)、和菓子セット(3種類、300円)など。

 営業時間は10時~19時。2月1日まで。

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