立川駅北側「みどり地区」でヤギ増員 無人島から15頭「スカウト」

「ありが島」でヤギをスカウトした時の様子

「ありが島」でヤギをスカウトした時の様子

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 立川駅北側の「立飛ホールディングスみどり地区」(立川市緑町3)で7月7日、除草作業に当たるヤギが15頭増員された。現在、同地で除草作業を任されるヤギは計21頭となった。

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 立飛ホールディングス(栄町6)は今年4月下旬から、同社が所有する「みどり地区」の除草作業を「那須りんどう湖 那須高原牧場パーク」(栃木県)から同社の総務部に期間限定で「出向」に来ている1頭のヒツジと5頭のヤギに依頼。その後、同5月下旬にヒツジがヤギと交代し、ヤギ6頭体制に。ヤギは約3万7000平方メートルの緑地の除草作業に励んできたが、「6頭では除草が間に合わず、増員することになった」(同社総務部総務課担当者)。

 今回の増員に当たり、同社がヤギの「スカウト」を行ったのは、タレントの清水国明さんが瀬戸内海に所有する無人島「ありが島」(山口県)。同島にヤギが40頭余りいることを聞き、社員研修も兼ね今月4日から社員6人を派遣。島の海岸にいるヤギを、ヤギの両側と山側の3カ所から網を持ちながら追い込み、雄6頭と雌9頭の計15頭を立飛グループ総務部に「スカウト」した。

 同島へ派遣された同社総務部総務課の担当者は、「ヤギは警戒心が強く、近づくとすぐ崖を登り山に逃げてしまうため、ヤギが気付く前に素早く山を登らなければならなかったり、海岸の岩場を網を持ちながら走ったりと普段の仕事では味わうことのない苦労があった」と振り返る。

 今月7日、同島からトラックで到着した15頭は「みどり地区」に「配属」。同地ですでに勤務中の6頭の先輩ヤギと共に、除草作業に当たることになった。「食べ物が少なくなった島で痩せてしまったヤギたちが、みどり地区へ放牧されてすぐに草を食べ始めた光景を見たときはとてもうれしかった。連れてきたヤギたちが、みどり地区のヤギたちとなじめるか心配していたが、すぐなじんでくれたことにも安堵(あんど)した」と同担当者。

 「今は痩せているヤギたちだが、これからみどり地区の草をモリモリ食べてくれることと思う。地域の皆さま方に温かく見守っていただき、かわいがっていただければうれしい」とも。

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