国分寺市は9月25日、国分寺駅北口から早稲田実業学校までの歩道に、これまで活躍した日本のロケット12種類が描かれたマンホールのふたを設置した。
同市は「ロケット開発の父」と呼ばれる糸川英夫博士が1955(昭和30)年に同市本町の新中央工業跡地(現・早稲田実業学校)で長さ23センチの「ペンシルロケット」の水平発射実験を行ったことから、「日本の宇宙開発発祥の地」といわれている。
新たにマンホールを設置するにあたり、同市と宇宙開発の関係に着目し、デザインを「日本ロケットの歴史」に決定。「日本の宇宙開発発祥の地」のPRと、顕彰碑周辺の回遊性の向上、宇宙をテーマとした地域活性化の一つになることを期待する。
マンホールには「ペンシルロケット」から最新の「イプシロンロケット」までの中で、12種類が描かれている。「開発された順番に設置しているので、歩いていただくと自然に日本ロケットの歴史がわかる仕掛けとなっており、開発が進む中で大きさがどのように変化したのかも一目で知ることができる」と同市政戦略室の渡部さん。
市民からは「素晴らしいアイデア」、小学生からは「面白そう。夏休みの自由研究にしたい」などの声が寄せられているという。
マンホールにあるQRコードを読み込むと、国分寺と宇宙との関わりや、同市で開催される宇宙に関連するイベント情報などの特設サイト「国分寺×宇宙」につながる仕掛けになっている。「実際に足を運んで、12種類のロケットを確認してみてほしい」と渡部さんは話す。