立川など多摩地域産の果樹などを使用したドリンクの企画開発を行う「立川ドリンクプロジェクト」が11月、地ビール「立川産果実のエール」シリーズの瓶での販売を始めた。
「立川産果実のエール」シリーズは、立川市の富士見商店街振興組合、西立商店街振興組合、南富士商店会から成る「立川ドリンクプロジェクト」が「おらが町のビールを造りたい」との思いから立案、企画。酒蔵「石川酒造」(福生市)の協力を得て、2014年に開発した立川産のブルーベリーを使った「立川産ブルーベリーHAPPY」を皮切りに、これまで「同レモンHAPPY」「同トマトHAPPY」「同ももHAPPY」を展開。「まんパク」「オクトーバーフェスト」「たちかわ楽市」などのイベントで同商品の生ビールを提供し好評を博してきた。
「瓶ビールは多くのお客さまから持ち帰りたいという声を頂いたこと、飲食店からも瓶での取り扱いがあれば助かるという話を頂いたことから誕生した」と同プロジェクト責任者の浅見忠義さん。瓶ビール開発にあたっては、ホビーメーカー「壽屋」(立川市曙町1)や紙の加工と印刷を行う「福永紙工」(錦町6)がギフトボックスなどの監修、制作を行ったほか、ギフトボックスに付ける「ウドあられ」の製造を立川の煎餅店「信濃屋」(富士見町2)が手掛けるなど地元企業の協力を得た。
現在、「立川産果実のエール」の瓶ビールは、同プロジェクトのホームページと浅見酒店(富士見町1、TEL 042-522-2823)の2カ所で扱う。
ホームページでは、「ウドあられ」付き、オリジナルギフトボックス入り3本セット(1本=330ミリリットル)のみを販売する。「立川ブルーベリーHAPPYセット」「立川産ピーチHAPPYセット」(以上2,500円)などのほか、立川が舞台となったアニメ「GATCHAMAN CROWDS insight」とのコラボ商品「麦炎(ばくえん)のエール 立川産果実のエールセット」(2,800円)も用意する。
浅見酒店では1本から販売。現在、取り扱っているのは「立川ブルーベリーHAPPY」「立川ピーチHAPPY」(以上、1本500円)、「麦炎(ばくえん)のエール」(同=600円)。
12月1日には、「立川産トマトHAPPY」(1本=500円、オリジナルギフトボックス入り3本セット=2,500円)の発売を予定する。
浅見さんは「当プロジェクトの地ビールは『食事を邪魔しないビール』がコンセプト。甘さは無く、果樹本来の『香』を追求しているため、昨今のフルーツビールとは全く違う。ぜひカップに移して、冷えた状態と常温に近い状態で飲み比べてみてほしい」と自信を見せる。「今後はビールに限らず、地元の果樹を使った多種多様なドリンクを展開できれば」とも。