たちかわ創造舎(立川市富士見町6、TEL 042-595-6347)は5月7日から、演劇的手法を生かしたコミュニケーション・スクールを開く。
インキュベーションセンター事業の一環として開く同企画。コミュニケーション・スクールを開く理由として「日本社会の国際化に伴う異文化との共存や、経済状況とデジタル環境の変化によるジェネレーションギャップは日本全体の大きな課題。老若男女問わずコミュニケーション力が求められていると感じた」と話すのは同所チーフディレクターの倉迫さん。「コミュニケーション力とは、素のままの自分をいつでもどこでもさらけ出すことではなく、その場の状況や関係性に応じた振る舞いができること。それはまさに『演じる』という行為そのもの。当スクールでは、俳優や演出家の持つ演じるための知識や技術を日常生活で生かしていくための方法を教える」と話す。
第1弾として、5月7日から全8回で演劇を通じて英会話を学ぶ「ぷれいご」を実施。プロジェクトパートナーとして立川を拠点に海外の演劇祭に積極的に進出する「MY COMPLEX」を迎え、演劇を通して英会話を学びながら「人(共演者)と話す・聞く」「人(観客)に伝える」というコミュニケーションを体験させる。英語でのあいさつや簡単な会話、短いシーンなどを覚えるだけでなく、最終的には参加者全員で英語の演劇作品を発表するという。
「ぷれいごは英語をせりふとして覚えるので、楽しみながら感覚で英語をとらえることができる。英語初心者から上級者まで誰でも参加できるが、特に学校で英語を学んでから全然英語に触れていない方や英語学習に挫折した経験を持つ方にはぜひチャレンジしてほしい」と倉迫さん。「演じる技術や経験も必要ない。演劇に興味のある方だけでなく、これまで演劇とは無縁だった方もコミュニケーションのための演じる力を学びに気軽に参加してほしい」とも。
対象は中学生以上。定員20人。5月7日・14日・21日・28日、6月4日・11日・18日・25日の全8回。開講時間は13時~15時。料金は、一般=3万円、学生2万5000円。申し込みは同社ホームページと電話で受け付ける。