国立市商工会青年部は、一昨年解体された旧国立駅舎をモチーフにした「ご当地限定キューピー」を完成させ、11月1日~3日に開催される「第43回天下市」で販売する。
大正15年に開業した国立駅は、ロマネスク風の窓がついたとんがり屋根の小さな駅舎で、そのモダンな形状から長年国立のシンボルとして市民に愛された。しかし、JR中央線高架化により2006年12月に駅舎は解体。現在は、国立市が部材を保管し今後復元される予定となっている。「駅舎が解体された今でも、旧駅舎は国立の象徴のひとつであり重要なもの。駅舎実物を見ることができなくても、国立市民一人ひとりの心の中に『旧国立駅舎』を残すきっかけにしたいと思い、ご当地キューピーの作製を企画・実行した」(同青年部の時田さんと白神さん)。
旧国立駅舎キューピーは、同商工会青年部が天下市の目玉として企画。企画発案に1カ月、作製期間に2か月を要してようやく完成した。「旧国立駅舎のリアリティーをできる限り残しつつ、キューピーとどう結び付けるか、何度も試行錯誤を重ねた」(同)。「国立市に住む方に『国立の街並みの良さをもっと知ってもらいたい』いう願いも込められているという。国立が好きな人にぜひ購入していただきたい」(同)とも。
今回は天下市での限定販売となる。販売数は600個(1一人1個まで)。価格は=550円。販売日時は2日11時~17時(予定数が無くなり次第終了)。旧国立駅舎キューピー、天下市千社札、天下市クッキーがセットになった「天下市コラボセット」(100個限定、1,000円)も同時に販売する。「今回は現定数のみの販売となるが、今後の展開として、国立をアピールするツールの一つとして発展させていきたいと考えている」(同)という。