立川市・国立市・国分寺市による多摩地域の「インバウンドガイド養成講座」が4月19日に開講する。主催は各市と立川観光コンベンション協会(立川市曙町2)、国立市観光まちづくり協会(国立市中2)、こくぶんじ観光まちづくり協会(国分寺市西元町1)などが運営する「多摩地域インバウンド連絡協議会」。
多摩・島しょ広域連携活動助成金事業を活用し、昨年から始まった「多摩地域インバウンド受け入れ拡大のためのガイド人材養成・育成事業」。2期目となる今回は、立川市の呼びかけで国分寺市、こくぶんじ観光まちづくり協会が新たに参画した。国内外からの来訪者をもてなす「ローカルガイド」を育成し、自身の暮らす多摩とその周辺地域全体の魅力を再認識してもらうなどしながら持続可能な観光地域づくりを目指す。
1期目は申し込んだ10代から60代までの多摩地域在住者309人から審査で選んだ70人ほどを対象に開講。座学「インバウンドガイド入門講座」を開いたほかファーレ立川(立川市曙町2)のアート群をガイドする実地研修、「くにたち はたけんぼ」(国立市谷保)で農業体験やしめ縄づくりの体験などを行った。2月には各ガイドがツアーを考えるワークショップも開く。1期生の新井純一郎さんは「ガイドを通じ、多摩地域の魅力を再発見できた。次は発信と企画醸成に取り組んでいきたい」と意気込む。1月8日から募集している2期生にも約半年間かけて同様の講座を受講してもらう。
受講対象は、18歳から70歳までの多摩地域在住者で、ボランティアではなく将来的に有償ガイドとしての活動を目指す人。定員はないが、英語力などを審査する。応募はホームページで受け付けている。
立川市総合政策部広報課の石井宏通さんは「初年度は多くの応募があり、1年間の活動を通じて多摩地域でのローカルな通訳ガイドの需要と可能性を実感した。応募に当たり必要なのは多摩地域への愛情だけ。たくさんの応募があれば」と期待を寄せる。
募集締め切りは2月28日。