
「国際ソロプチミスト立川認証40周年記念 チャリティーコンサート」が6月8日、アリーナ立川立飛(立川市泉町)で開かれた。
国際ソロプチミストは1921年に創設された女性だけのボランティア組織。世界136の国と地域で約7万人の会員が「女性と女児の生活と地位向上」を目指して奉仕活動を行っている。国際ソロプチミスト立川は1984(昭和59)年に結成し、女性や子どもたちへの教育やひとり親家庭への支援のほか、被災地への募金活動などを行っている。
40年の節目を記念する今回のテーマは「夢を拓(ひら)く」。スペシャルゲストに小室哲哉さんを迎え、都立立川高校・私立立川女子高校の吹奏楽部と航空自衛隊航空中央音楽隊と共に、音楽と夢を軸にした多彩なプログラムを展開した。
オープニングでは、両校吹奏楽部が合同演奏で「宝島」「シング・シング・シング」宇宙をテーマにしたメドレー「ジャパニーズ・グラフィティXII」を披露。続いて航空自衛隊航空中央音楽隊が登場し「風薫る」「瑠璃色の地球」「キャラバンの到着」を演奏し、鳴りやまぬ拍手にアンコールで応えた。
イベントのハイライトは、小室さんと高校生による「夢の対談」。自身が音楽の道を志したきっかけとなった中学時代や「音楽好きが集まるクラスで、休み時間もずっと音楽の話をしていた」高校時代を振り返った小室さん。挫折や苦労について問われると、「音楽そのもので挫折を感じたことはないが、自分は音楽家であると同時に芸能人でもあり、よく言えば『レジェンド』、悪く言えば『オワコン』と評価されることもある。スポーツと違ってシニアの部がない世界で、多世代と競い続ける厳しさがある」と話した。併せて若い世代へ向けて「SNSが進化し情報がいくらでも手に入る時代で、演奏技術や歌唱力はどんどん進化していると思うが、テクニックだけに偏らず、心に響くものを大切にしてほしい」とエールを送った。
続いて、ピアノとシンセサイザーを融合させた演奏で「Get Wild」「CAN YOU CELEBRATE?」を披露し、「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント」では観客がさびのコーラスに加わった。小室さんは府中市出身、「僕以外のメンバーは立川育ちでTM NETWORKのTMは実は多摩の略」と明かすと「立川ミュージックネットワークと言っていただいても」と笑いを誘った。
同会会長の加藤恵子さんは「今回は『夢を拓く』をテーマに『子どもの頃から描いた夢は努力すればきっとかなう』のメッセージを込めて、音楽でストーリーをつないだ。学生だけでなく、われわれも夢を持って生きる、努力すればきっと夢がかなうという思いを届けたい。皆さんも支援にご協力いただければ」と呼びかけた。