コンサート「第1回 たちかわの第九」が12月22日、たましんRISURUホール(立川市市民会館/錦町3)大ホールで開かれる。
立川を拠点に活動するオーケストラ「Musica Promenade(ムジカ・プロムナード)」と、小学生~80代の地域住民から成る市民合唱団にプロのソリストも加わり舞台に花を添える。主催は立川で文化活動を行う市民団体「Raise the STREAM(レイズ・ザ・ストリーム)」。
指揮はオーケストラ代表で立川市在住の瓦田尚さん。瓦田さんは、故郷・釜石で40年以上続いた市民第九「かまいしの第九」に中学生の頃から参加し、近年は指揮も務めていたが、昨年、活動が終了した。「暮らす街・立川でも市民第九を」と、レイズ代表の大垣敬之さんらと企画を立ち上げた。
瓦田さんは「プロによる演奏も多い第九だが、今回は親子、学生、社会人など初心者からベテランまでさまざまな方々が練習に取り組んでいる。観客の中から『次は自分も歌ってみよう』と思う人が生まれ、立川の新しい年末の風物詩になれば」と意気込む。
同楽団は2003(平成15)年に結成。都内で活動後、2020年に立川市へ拠点を移し自主公演のほか地域イベントにも多数出演するほか、テレビ朝日「仮面ライダービルド」、映画「ベートーヴェン捏造(ねつぞう)」への出演や演技指導も務める。
市内在住の山口さん家族は、次男(小学生)と長男(中学生)、両親の4人でバイオリンとチェロを演奏。合唱団には祖母の斉田益代さんも加わり、3世代で共演する。斉田さんは「3世代で舞台に上がるのは初めて。天国に行くのにいい土産ができた。こんな幸せはない」と話す。
演目は、ベートーベン「交響曲第九番より第四楽章」、プッチーニ・歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」、野田洋次郎さん(RADWIMPS)「正解」など。「正解」は市内の中学校でも卒業式に歌われる曲で、当日メロディーを一緒に歌う参加者も募集している。
瓦田さんは「多くの思いが集まった第1回をきっかけに輪が広がっていけばうれしい。ぜひ耳を傾けていただければ」と来場を呼びかける。
18時開演。料金は1,000円(中学生以下無料)。