立川シネマシティ(立川市曙町2、TEL 042-525-1251)が現在投票を受け付けている「シネマカウンシル・第21回-ラヴストーリーズ センチメンタル編」の締め切りが5月15日に迫った。
「シネマカウンシル」は、不朽の名作や、見逃した名作などをもう一度スクリーンで鑑賞する機会を提供する同館のサービス。毎回設定されたテーマごとに、同館が選んだ3~5本の候補作品の中から、投票権を持つ有料会員「シネマシティズン」が見たい作品に投票し、上位2作品までを上映する。同館広報担当者の古川さんは「アンケートなどで、ただ漠然と上映希望作品を募るだけでは、ヒット作品以外の名作が埋もれてしまうこともある。あらかじめテーマを設定し、準新作を含め、権利やフィルムの物理的な問題もクリアした上映可能な作品の中から、良いと思う作品を選んでいただく形を取った」と話す。
2006年から始まった同企画も、今回で21回目を迎える。ウェブ上で投票の途中経過を公開するのもユニークな特徴で、「こちらがある程度予想していた結果とは違うこともしばしばで、非常に興味深い。推移する経過を公開することにより、投票者が参加している感覚を、よりリアルに感じていただけると思う」と古川さん。現在は、1位=「ラースと、その彼女」(51票)、2位=「ONCEダブリンの街角で」(36票)、3位=「接吻」(32票)。
今月16日からは、前回テーマ「2008シネマシティで上映しなかった傑作たち」の候補作品中から選ばれた、リリー・フランキーさん主演「ぐるりのこと」、デヴィッド・クローネンバーグ監督の「イースタン・プロミス」を上映する。
「若い映画ファンのみならず、往年の名作を再鑑賞したいと入会してくださる年配のシネマシティズンも多い。観客の意見が上映につながる、いわば映画館と映画ファンの共同企画で、これからも良質な作品の上映に努めたい」(古川さん)。