JR東日本ステーションリテイリング(港区)は10月5日、立川駅に「エキュート立川」を1期開業する。
エキュートは、同社が開発運営を行うエキナカ商業空間の名称で、鉄道施設を含めた駅の環境計画から、商業施設のMD(マーチャンダイジング)、取引先の選定、売り場マネジメント、販促などを一貫して行う「駅構内開発小売業」という新しいビジネスモデルを推進している。同業態は、大宮、品川に次ぐ第3弾で、地上4階建て。床面積は約11,500平方メートル。売り場面積は約4,300平方メートルで、大宮(約2,300平方メートル)、品川(約1,600平方メートル)をはるかにしのぐ規模。改札内だけでなく、改札外にも多くの店を構えるのが特徴。
ショップフロアのメーンターゲットは30代の男女。「自分カスタマイズ」(=エキュートが提供するモノ、コトを自分仕様で使いこなす)をテーマに、カフェ・雑貨などの「サウスゲート」(=1階)、生鮮・グロサリー・デリ・スイーツなどの「クオリティフードマーケット」(=2階改札外)、イートイン・デイリーグッズ・ブックなどの「デイリーテーブル」(=2階改札内)、アパレル・インテリア雑貨・ホビーなどの「ライフ&スタイル」(=3階)、保育園・クリニック・カルチャーなどの「グリーングラス」(=4階)で構成し、約90店舗が入居を予定している。同業態では初の試みとなる駅型保育園では、屋上園庭も生かして延長保育、一時保育など、幅広いサービスを提供する。
同社担当者は「駅に直結した多目的空間の利用で、駅の使い方がこれまでとは変わってくるはず。生活シーンに合わせた幅広いショップを展開するので、その中から自分に合った部分を好きなように選んで、自分らしく楽しんでほしい」と話している。
同駅南口の「ホテルメッツ」を含む1部店舗は 2008年春の開業予定で、売り上げは年間約100億円( 初年度 約40億円 )を見込む。