エコール辻東京(国立市富士見台)の学生がエキストラ出演した映画「洋菓子店コアンドル」の特別試写会が1月31日、新宿バルト9(新宿区)で開催された。
江口洋介さんと蒼井優さん主演、戸田恵子さん、江口のりこさん、尾上寛之さん、加賀まりこさんらが出演する同作品。監督は「60 歳のラブレター」を手がけた深川栄洋さん。ケーキ作りをやめた元・天才パティシエと、恋人を追って上京したケーキ店の娘がパティスリー・コアンドルを舞台にスイーツを通して悲しみを乗り越えること、夢をあきらめないこと、そして人生を楽しむことの大切さを描く。
当日は、パティシエ所作を指導した同校から、同作品にエキストラ出演した学生100人も映画を観賞。学生たちを前にした舞台あいさつには、撮影現場で製菓技術の指導を担当した同校教授の大川満さん、「たくさんの協力をしてくださった学生の皆さんにぜひこの作品を見ていただききたかった」と語ったプロデューサーの前田浩子さんのほか、「パティスリー・コアンドル」のオーナー依子役を演じた戸田恵子さんがサプライズで登壇。戸田さんの突然の登場に学生たちからは驚きの歓声も。
人気洋菓子店のベテランパティシエという役を演じた戸田さんは「先生たちにお菓子作りの練習としていろいろなことを教えていただいたが、実際劇中では“オーナー役”ということもあって自分で作業するシーンはほとんどなかった。ただ、自分で実際にやってみて、お菓子作りがいかに難しくて、いかに大変かということがよくわかった。スイーツというのは美しいアートだと思っていたが、この映画に出演したことでその思いはより一層強くなった」と感想を語った。戸田さんの演技に間近で触れた大川さんは「時に厳しくも温かく蒼井さんを見守るオーナーとして、戸田さんならではのオーラを感じた。コアンドルで働きたくなった」と絶賛した。
さらに、スペシャルサプライズとして主演の江口洋介さんから「学校にうかがってお菓子作りの楽しさを知り、真剣な姿に心を打たれた。パティシエは人を幸福にする仕事。これからもたくさんの“笑顔”のために夢をかなえられるように頑張ってほしい」と応援メッセージが届き、会場が拍手に包まれた。最後に、戸田さんも「この映画に出演して、ケーキを心して食べるようになった。この道に進もうと決めているからには楽なことばかりではないと思うが、必ず夢をかなえるために頑張ってほしい。どこかで、皆さんのすてきなお菓子を食べられるかもしれないと楽しみにしている」と学生にエールを送った。
同作品は2月11日から全国ロードショー公開予定。