ゲームソフトの開発・販売を手がける日本ファルコム(立川市曙町1)は2008年春、ニンテンドーDS版「イースDS」と「イースIIDS」を発売する。
同社は1981年に立川市で創業。パソコンショップを経営するかたわら、主にパソコン向けのゲームソフトを制作販売し、1984年に「ドラゴンスレイヤー」を発売、1985年には「ザナドゥ」で40万本という驚異的な販売本数を記録した。ナムコやハドソン、コーエーなどにもライセンス提供し、2003年にマザーズに上場、2006年にはオンラインゲームへの参入も果たした。
「イース」シリーズは20年前の発売以来人気を博し、さまざまな機種に移植されてきたPCの名作アクションRPG(ロールプレイングゲーム)で、800年間に及ぶ自由の国「イース」の歴史を舞台に繰り広げられる冒険スペクタクルロマン。
内容はオリジナルの「イース」を忠実に再現してはいるが、タッチペンでキャラクターを動かしたり、ワイヤレス通信機能を使用して最大4人まで対戦が可能になるなど、DS版の特徴を生かした機能が追加される。オリジナルマップと敵キャラクターも収録され、オールドファンも楽しめるものとなっている。ファン層は30代~40代が中心だが、携帯版は100万ダウンロードを突破するなど、若い年齢層でのファンも増えている。
同社担当者は「RPG創成期に、日本でRPGが普及するきっかけともなった名作で、いまだに新鮮であり続けるゲームなので、イースをやったことのある人もない人も、一人でも多くの人にプレーしていただきたい」と話している。