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「立川らしい夜間景観を」-立川駅南口・諏訪通り商店街で照明実験

立川市と東京都市大学建築学科の協力で照明実験が行われている諏訪通り商店街

立川市と東京都市大学建築学科の協力で照明実験が行われている諏訪通り商店街

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 立川駅南口の諏訪通り商店街で11月2日から、「立川らしい夜間景観とはなにか」を考える照明社会実験が行われている。協力は立川市と東京都市大学工学部建築学科。

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 同実験は地域主体の夜間景観の改善を期待していた同市が、同大学の小林茂雄教授に依頼。小林研究室の学生らが地域の人たちと相談し、社会実験をしながら、地域にふさわしい夜間景観を考え、改善していくことになった。

 「同地域は均一で明るい街路灯のため、建物や店舗、人の存在を表す低輝度の光や街並みが感じられなかった。また明かりの重心が高く、歩行者のための光ではなかった。公共の道路空間と、民間の建物との灯が別々に計画されており、街路全体や建物や施設同士にも景観的な統一感がなかった」と小林教授。

 実験では既存の明るい街路灯を消灯し、フラッグと歩道部分を照らすスポットライトと、足元灯を設置。通りに面した駐車場、駐輪場、マンションエントランスの白色蛍光灯の大半を、光色の調和を持たせるため電球色蛍光灯に変えた。窓の中、バルコニー、建物入り口、ひさしの裏、屋上などにも光を配置した。

 「人をいざなう光、住宅や店舗に迎える光、緑を感じる光、安全を確保する光、休憩のための光、人の気配を感じる光など、一つに意味を持たせている。どこにどんな光があれば良いのかを、地域の人々と考え、協力しながら設置していった。明かりによって人が導かれ、地域を回遊してもらえること、路上の安心感・安全性などの効果を期待している」

 実験中に地域住民や立川市民にアンケートを取り、実験結果に基づいて、今後の常設照明の計画を検討していく。

 実験は11月末まで。

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