国立のイタリア料理店「Altopascio（アルトパッショ）」（国立市東1、TEL 042-505-8312）で12月15日、「トスカーナ料理フェア」が開催される。

　イタリアのトスカーナで修業を積んだ吾妻宏樹さんが、トスカーナの郷土料理やイノシシやシカなどのジビエ料理を提供する店として2011年にオープンした同店。同フェアでは、「カーボロネロ」と呼ばれる黒キャベツを使った料理を提供する。

　「カーボロネロはトスカーナ州の冬の料理に欠かせない食材。日本ではほとんど流通していないが、どうしても料理に取り入れたかった。インターネットでイタリアのカーボロネロの種を入手し、日頃からお世話になっている無農薬で野菜や果物の栽培に取り組む昭島の中野農園に相談したところ、栽培してもらえることになった。今年初めて収穫でき、メニューに取り入れることができた」と吾妻さん。

　当日は、軽く焼いたトスカーナパンの上にカーボロネロと豚レバーがのった「カーボロネロとレバーのクロスティーニ」や、トスカーナの冬の名物、カーボロネロなど旬の野菜がたくさん入ったパン粥（がゆ）「リボッリータ」、猟師から直接仕入れた新鮮なイノシシの肉が味わえる「猪肉の煮込みカーボロネロ添え」など、「カーボロネロを堪能できる」料理を提供する。前菜盛り合わせ、パスタ、メーンにドルチェ盛り合わせとグラスワイン2杯が付いたコース（5,000円）を用意するほか、単品での注文も受け付ける。

　「カーボロネロは、苦味のある固い葉だが、煮込むと甘みが増しておいしい。この時期ならではのトスカーナ料理をぜひ味わっていただければ」

　同フェアはディナータイムに開催。営業時間はランチ＝11時30分～15時、ディナー＝17時30分～23時30分（日曜・祝日は22時30分まで）。火曜定休。