小平市が防災対策の一環として行った防災マップのリニューアルに伴い、スマートフォン用アプリの配信を開始した。
新しい防災マップは、必要な情報を適切に配置し、折り畳むと従来の防災マップの半分の大きさになるなど、見やすさや持ち運びやすさの点に留意したデザイン。「日ごろの備えや災害時の心得、家族の安否確認方法などの防災情報も従来よりも充実した内容になっているので、災害への備えに役立ててほしい」と市防災安全課。配布場所は、市役所(小平市小川町2)の3階にある防災安全課、市民課(同1階)、市政資料コーナー(同1階)、東部・西部出張所、各公民館・地域センター。
防災マップのリニューアルに伴い、災害が発生した際の電話回線の乱れや通信環境の途絶(とぜつ)に影響を受けることなく使用できるスマートフォン用「小平市防災マップアプリ」の配信を始めた。同取り組みは多摩地域で初。
同アプリは、紙の防災マップの情報をスマートフォンの端末上に表示させるもので、アプリを事前にダウンロードすることで、インターネットの通信ができない状態でもスマートフォンのGPS機能で最寄りの避難場所や避難所などの確認ができる。また、検索した施設と現在位置を線で結ぶことで、目標地点までの誘導機能を持つ。利用無料。アプリ配信サイト「App Store」「Google Play」からダウンロードできる。
市防災安全課の担当者は「防災関連施設を絵文字を用いて視覚的に分かりやすく表示した地図を背景図として使用しており、施設の配置を直感的に把握できる。オンライン時には配信型の地図サービスを背景図に切り替えて利用することも可能。市外の地図を表示することも可能になり、市外からの利用にも対応できる」と説明する。市内に住む30代の女性は「通信できない状態になっても使用できるのは便利。このような取り組みはありがたい」と話す。
同アプリでは災害への備えとして、地震対策、火災対策、風水害対策、総合対策の防災情報も提供する。詳細はホームページで確認できる。