松本園芸(国分寺市東戸倉2、TEL 042-321-7865)は、11月21日に東京都中央卸売市場大田市場で行われた「2007オールジャパンポインセチアフェア」で最優秀賞とポールエッケジュニア記念賞を受賞した。
同イベントは、花き卸売業のFAJ(フラワーアクションジャパン)と日本ポインセチア協会の共催で毎年行われるポインセチアの品評会で、今年は全国から226点が出品された。受賞したのは、「エッケスポイントイチバン」で、ほかの品種と比べると、より鮮やかな赤色が特徴。
今年で5年連続の入賞となる同園は、主にハイビスカス、ブルーサファイア、パンジー、ビオラなどを栽培する栽培歴30年以上の園芸農家で、夏期にはブルーベリー狩りもできる。生育歴25年になるポインセチアは、「毎年クリスマスシーズンになると出回るものだけに、お客様に飽きられることがないよう、選択のバリエーションを増やすため」(園主の松本好高さん)と、10年ほど前から「クリスマスツリーに見立てたデザイン」や「赤と白のスパイラル」、「赤、白、ピンクの三色」など独自にさまざまな商品を考案してきた。
今回は、今年8月の関東地方を襲った台風時に、調布市で発生した竜巻の影響で温室から栽培中のポインセチアの苗が500鉢飛んでいってしまったり、猛暑で一部の品種が高温障害になり、花が咲かなかったりなどのアクシデントがあった中での受賞。栽培方法を教えてほしいと、全国から同業の人が尋ねてくることもしばしばで、松本さんは「自分の持っているノウハウを伝えながら、これまで面識のなかった人と交流できるのがうれしい。これからも、多くのお客様に喜んでもらえるような商品作りを目指したい」と話している。
同園の栽培した商品は99%が市場から都内に出荷され、三多摩では8軒の生花店に卸している。近くでは、「フラワーパームランド」(立川市若葉町3、TEL 042-536-1708)や「フローリスト よしがき」(国立市中3、TEL 042-576-4587)で購入できる。