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立川に野菜直売店「のーかる」-地元商業者のまちづくり会社が初の事業

店内の様子

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 立川駅南口のJA東京みどりの農産物直売所「みどりっ子」跡に野菜直売店「地元農家のとれたて野菜 のーかる」(立川市柴崎町3 TEL 042-512-5415)がオープンして1カ月を迎えた。

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 立川のエリア価値向上と近隣地域の活性化を目指して、立川市の商業者6人により今年3月に設立された「まちづくり立川」(錦町1)初の事業となる同店。同社の藤原祥乃さんは「立川北口への大規模商業施設の相次ぐ出店や市庁舎などの移築により、南口の昼間の人口が減少傾向となる中、南口の商店街連合会は数年前からまちづくり協議会を設置し、南口発展のための方策を検討してきた。昨年12月の『みどりっ子』撤退に際し、直売所存続を求める市民の方の署名活動が協議会に伝わり、協議会有志メンバーが『まちづくり会社』を設立することを決意。『みどりっ子』撤退という地域課題解決を、最初の事業として取り組むことにした」と話す。同店の運営については、農産物直売などのノウハウをもつ「エマリコくにたち」(国立市中1)と同社が共同で行う。

 売り場面積は約65平方メートル。店頭には、地元・立川を中心に約30軒の契約農家から集めた旬の野菜や、豆腐、漬物、ソーセージ、卵など近隣地域の「こだわり」の加工品など20~30種類の商品をそろえる。

 こだわりは農家への集荷。1日2回行うことで、店に並ぶ野菜は夕方を過ぎても新鮮で種類も豊富。ぎりぎりまで収穫せずおいしさを蓄えた「食べ頃」の野菜を用意できる。農家を一軒一軒訪ねるため、少量でも買い取りが可能となり、ハーブ、梅、大根の間引き菜といった普段スーパーに並ぶことのない野菜も手に入るという。

 現在の「おすすめ」は、カブ、水菜、レタス。「カブは甘く新鮮なので葉まで丸ごと料理に使える。水菜やレタスは朝採れの良さがよく分かる野菜で、苦みやえぐみがなく、いくらでも食べられるおいしさ」と藤原さん。今後は「トマト、キュウリ、ナスといった夏野菜が充実してくる。採れたてはとてもハリがありジューシー」という。

 「立川のまちなかの人と農家をつなぐ店、まちの中で愛される、生活になくてはならない店にしていきたい。日々の買い物でご利用いただければ」

 営業時間は11時~19時。月曜定休。

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