見る・遊ぶ

国分寺のギャラリー「丘の上APT」で人間国宝・志村ふくみさんの展覧会

展覧会の様子

展覧会の様子

  • 0

  •  

 国分寺のギャラリー「丘の上APT」(国分寺市泉町1)で現在、人間国宝・志村ふくみさんの着物13点などを紹介する「志村ふくみ展」が開かれている。

[広告]

 同ギャラリーを運営する兒嶋画廊では1980(昭和55)年から7回にわたって画廊や百貨店、古民家などで「志村ふくみ展」を行ってきたが、同ギャラリーでは初めての開催となる。オーナーの兒嶋俊郎さんは「丘の上APT建築に際して基本理念として布と着物の展示があり、その確認のためにも今回の展示は大きな意味があった。住宅空間と生活空間のスケールの対比は大事で、人の背丈ほどの着物の大きさと、建築がそれを包容するバランスはル・コルビジェが提唱したモデュロールの考え方に通じるところがあるのではと考える。APTはモデュロールを無視した低い天井と吹き抜ける高い空間が併存する。その中に着物がどう収まるか興味があったが、満足のいく展示となり、あらためて藤森建築に脱帽した」と振り返る。

 兒嶋さんは志村さんの魅力を「まさに知情合一の結果として得られた至宝。自然と人間との共存を美の形として現存せしめる典型と考えている」と話す。デザイン評論家で武蔵野美術大学教授の柏木博さんは「着物という実用を持った作品だが、抽象的な現代美術の作品として鑑賞した。そこには色彩と素材、構成による充実した空間が存在し、色彩の深みと遠近、広大な風景を見る思いがした」と感想を寄せる。

 「今回の展示には、自分で創作されている方、志村さんの著作の愛読者の方、布全般に興味をお持ちの方、日曜美術館を見て来られた方など連日たくさんの方々が訪れている」と兒嶋さん。

 来場した30代女性は「色がとても美しかった。志村さんのたくさんの作品を間近で見ることができ大変貴重な機会。あらためてこのギャラリーと兒嶋さんの目指すものの素晴らしさを感じた」、2度訪れたという60代女性は「草木から抽出した染料で生み出された無数の色彩の美しさと奥深さ、一枚一枚異なるデザインに息をのむ思いで、充実した時間を過ごすことができた。志村さんの作品をガラス越しではなくこんなに近くで見ることができて幸せだった」と話した。

 開催時間は12時~18時。月曜定休。入場無料。12月14日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース