「多摩モノレール沿線市民ミュージカル」の第9回公演が3月29日、たましんRISURUホール(立川市市民会館、立川市錦町3)小ホールで行われる。
同ミュージカルは 2000年に第1回公演を開催。企画、制作、運営、出演まで全て市民の手による創作ミュージカルを行うことで、立川の文化芸術のまちづくりを目指してきた。
4年ぶりの公演となる今回の演目は、ジャズピアニストであり作家活動も行っている立川市在住の山下洋輔さんの絵本を題材にした「ドオン!」と、同団体のオリジナル作品「メアリーの不在」。出演者には一般市民から公募し、オーディションで選ばれた24人が参加する。
「メアリーの不在」は、歌う気力を無くした歌手メアリーと、疲れ気味の医者、陽気な看護婦が、心療内科の診察室で繰り広げる大人向けのミュージカル。音楽監督の泉山淳子さんは「誰でも、その人らしい生きる意味を持っていることに気付く。2つのチームが同じ演目を行い、演じる人が変わるとこんなにも違うのかと思ってもらえる劇になっている」という。
「ドオン!」は、鬼の子ドンと人間の子こうちゃんを中心に、打楽器を持った動物なども加わり、皆が一つになるストーリー。小学1年生から60代までが出演するほか、和太鼓やバレエも登場。「音の力で心が豊かになったり、人に優しくなれたりするのを感じてほしい」
「これまでの集大成として、音楽を中心としたシンプルな舞台で、楽しくレベルの高いステージを目指している」と泉山さん。山下さんも「地元でミュージカルにしてくれるのはうれしい」と話しているという。
開場14時30分、開演15時。料金は1,000円(全席自由)。