国立市公民館(国立市中1)で9月27日から、写真展「ツール・ド・シルクロード10年計画 キルギス」が開かれる。
主催は国立の市民サークル「シルクロード雑学大学」。シルクロードを旅したいという夢を持っていた長澤法隆さんが1993年に立ち上げた団体で、ライフワークや生きがい発見を目的に、シルクロードなどでの旅を通じ「歴史の道」について学び、記録し、伝える活動を行っている。
2012年には、中国・西安からイタリア・ローマまで約1万5000キロメートルのシルクロードを20分割し、休暇を利用しながら20年かけて自転車で走破するという「ツール・ド・シルクロード20年計画」を達成。現在は、海外でのサイクリングやウオーキングに加え、国内でのサイクリングも企画し、国内外で歴史の道を調べ、人間の交流の歴史に触れる活動を続けている。これまでに延べ約800人の参加があったという。
同展では、今年8月9日から24日に実施した自転車でキルギス共和国を巡るツアーで、参加者が撮影した写真約50点を展示。シルクロードの暮らしぶり、風景などを紹介する。
「ツール・ド・シルクロード10年計画」と題した同ツアーは、実線でシルクロードを結んだ20年計画に対し、点線でシルクロードを結んだもので、「2012年のローマ到着後、定年後の生き方を探している団塊の世代の方の入会が増えた。目標にチャレンジするチャンスがほしいとの声が多くあり、10年計画ならば達成できると考えた」と長澤さん。今回のキルギスでのツアーには、50~70代の7人が参加。国土の40%が標高3000メートルを越えるという同国で、ビシケクからオシュまで約650キロメートルを走破したという。
同展に先立ち、25日には同公民館で講演会「「シルクロード自転車紀行 第5回目イラン1」が開かれる。同大学を主催する長澤さんが、イランの人や風景など「ツール・ド・シルクロード20年計画」でのエピソードや、定年後の過ごし方などを、200枚ほどの写真を交えながら紹介する。開催時間は14時~16時。参加費は資料代として500円。定員15人。問い合わせ、申し込みは同団体まで。
「外国人への理解、異文化交流に関心を持ってもらえたらうれしい。写真を見て楽しんで、異文化を感じていただければ」と長澤さん。「定年を迎えた方や定年後を考えている方、子育てを終えて自分の時間をどのように過ごそうかと考え始めた方などに参加いただけたら。もちろん、自分の時間を趣味や特技を持ってしっかり楽しみたいという若い方も歓迎」と呼び掛ける。
開催時間は9時~18時(初日は13時~、最終日は17時まで)。入場無料。10月2日まで。