多摩動物公園(日野市程久保7)で10月12日から、6月に生まれた2頭のレッサーパンダの赤ちゃんが一般公開されている。
レッサーパンダはヒマラヤや中国の四川省の温帯山岳地帯の森や竹やぶに生息する。同園では中国系のシセンレッサーパンダを、現在雄5頭、雌4頭飼育している。
一般公開される2頭は雌の「かのこ」と雄の「まめたろう」。6月24日に母親のアズキと父親のフランケンの間に生まれた。「9月に入ると巣箱の中でヨチヨチ歩きが始まり、2頭で活発に遊ぶようになった。中旬には巣箱から出るようになり、授乳は続いているが、タケの葉を口の中に入れてはクチャクチャをかむようになった。最近は煩雑に巣箱から出るようになり、巣箱の内外で飛んだり跳ねたりと活発に動き回っている。最近は少しずつ竹の葉を食べ始め、おぼつかない足取りで枝の上を歩くようになった」と同園教育普及課の池田正人さん。
雌の「かのこ」は物怖(お)じせず好奇心一杯でズンズン進んでいくが、雄の「まめたろう」は、時折立ち止まって考え込むような様子が見られるなど、2頭の性格の違いを見ることができるという。
母親のアズキを含め3頭で展示する。「親子や兄弟でじゃれ合う姿は今だけ」と池田さん。赤ちゃんの公開時間は15時~16時。
開園時間は9時30分~17時。入園料は、一般=600円、中学生=200円、65歳以上=300円。小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料。