国分寺駅北口の「フレーバーライフ社」(国分寺市本町4)で8月22日、7月に完成した本社ビルの内覧会が行われた。
1996年創業の同社は、アロマセラピー関連商品の企画、製造販売、スクール運営などを行っている。同本社ビルに、これまで市内にあった本社と営業本部を移転、集約する。敷地面積は180.80平方メートル。地上7階建てで、延べ床面積は606.31平方メートル。
同ビルの設計監理を担当した「スタジオ・クハラ・ヤギ」(千代田区)によると、同ビルは1~3階が鉄骨造、4階~7階が木質ハイブリッド造で、国内初の7階建て木質ハイブリッド耐火建築物になるという。同スタジオの久原裕さんは「コストダウンや施工の難しさをなくすことで、ほかのケースにも使えるスタンダードを目指した。普及型の技術が確立することで、木造ビルを選択肢の一つとして考えられるようになる」と話す。
2000年の建築基準法改正で所定の性能を満たせば木造で耐火建築物が建築可能になったことから開発された木質耐火部材のうち、同ビルでは「鉄骨内蔵型」の「木質ハイブリッド集成材」を採用した。鉄骨が木材で包まれるため、完成すると木造のような見た目になる。
内覧では、オフィスエリアや最上階のテラスなどを公開。木の木目や木肌を直接感じられる柱や梁、同社の興津秀憲社長の希望でもあった多摩産材スギを使った外装ルーバーやフローリング、端材を活用した間仕切りや机、無塗装の杉を使った収納棚など、館内外の設備をお披露目した。
同社は8月29日、1階にアロマセラピーショップ、4階にアロマセラピースクールをオープンする予定。