立川駅北側「みどり地区」のヤギ帰る 拍手で見送り

迎えの車に乗り込むヤギたち

迎えの車に乗り込むヤギたち

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  立川駅北側の「立飛ホールディングスみどり地区」(立川市緑町3)で除草作業に励んでいたヤギたちが8月31日、今年の同地での「勤務」を終えた。

見送りに多くの人が駆け付けた

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 立飛ホールディングス(栄町6)が、同社の所有する「みどり地区」の除草作業をヤギに依頼するのは今年で3年目。4月に「那須りんどう湖レイクビュー 那須高原牧場パーク」(栃木県那須町)と、タレントの清水国明さんが運営する「自然暮らし体験村 森と湖の楽園」(山梨県富士河口湖町)、「ありが島」(山口県周防大島町)から計16頭が同社総務部に「出向」。5月には同地で生まれた子ヤギも加わり、17頭で除草作業に励んできたが、11月に同地で開かれる流鏑馬(やぶさめ)の準備のため、例年より早く「勤務」を終えることになったという。

 ヤギたちの仕事ぶりについて、同社総務部総務課の担当者は「今年の夏は雨が多く、除草作業が進まないのではと思っていたが、おなかが真ん丸になるほどよく頑張ってくれた」とねぎらった。「3年目になり、ヤギたちも人になれ、人を見掛けるとすり寄って甘えてくるようになった。これも日頃から地域の方にヤギたちをかわいがっていただけたからだと思う」と振り返る。

 8月31日には、「勤務」を終えたヤギたちを同パークへ送り出した。当日は、同敷地沿道にヤギを見送るために多くの人が駆け付け、出発前に設けられた触れ合いの時間には敷地の中に入り、ヤギに声を掛けたり、写真を撮ったり、思い思いの方法で別れを惜しんだ。これまで苦楽を共にした同社社員や沿道に集まった多くの人たちからの温かい拍手に送られ、ヤギたちを乗せた車は同敷地を後にした。

 「今年は5カ月間と短い期間となったが、ヤギたちのことを温かく見守り、かわいがってくださった地域の方に感謝している」と同担当者。

 来春のヤギたちの予定は未定。

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