多摩地域にネットワークを持つ商工団体などによる広域組織「多摩観光推進協議会」(事務局:立川市富士見町1)が9月27日、設立された。
多摩地域への旅行者の誘致促進を目的に設立された同協議会。多摩地域にネットワークを持つ地域事業者、団体、関係機関などと連携し、広域の産業横断的な組織として多摩地域の観光や産業の振興を図っていく。東京都商工会連合会(昭島市東町3)が東京都の支援を受け取り組むもので、同連合会のほか、東京都農業協同組合中央会、東京都酒造組合、地元金融機関など計14団体が参加する。
2017年度~2021年度の5年間で、「多摩の魅力発信マップ作成」「古民家を活用した宿泊体験モデル」「多摩を巡る観光資源の発掘・観光ルート開発」「情報発信」の4つのプロジェクトに取り組む予定。
9月27日に開かれた同協議会設立および第1回協議会では、同協議会会長に就任した同連合会の村越政雄会長が「東京の中でも多摩エリアの認知はまだ低いと感じている。まず観光という切り口で多摩は素晴らしいと知ってもらえたら」とあいさつ。「外国の方も多摩に何日か泊まっていただいたら、きっとファンになると思っている。そういう下地はあるが地域地域で細かくやられているため、外に広がっていかない。そこをお手伝いできないかと思っている。皆さんのお力を頂きながら皆で前に進んでいけたら」と呼び掛けた。23区から多摩地域までを1枚に収めた立体マップの試作品や開設予定のホームページの一部も披露された。
本年度は、立体マップや観光マップ、多摩エリアの観光地・歴史・文化を解説したカード30枚がセットになった観光図鑑の作製を予定するほか、ホームページを開設し、SNSも活用しながら情報発信を開始。うどんをテーマにしたモニターツアーやイベントを実施し、観光ルートの開発などにも取り組む予定。