立川に本社を置くホビーメーカー「壽屋」(立川市緑町4)は11月21日、東京証券取引所JASDAQ市場への上場を記念した祝賀会をパレスホテル立川(曙町2)で開き、取引先関係者など約240人が参加した。
同社の設立は1953(昭和28)年。節句人形や玩具の販売店としてスタートし、その後フィギュアや模型工作素材などを扱うホビーメーカーへ転換した。1号店は1967(昭和42)年に立川の第一デパートにオープンした「コトブキヤ立川」(当時は「人形と玩具壽屋」)。2012年の同デパート閉館に伴い閉店となるも、「必ず立川に戻ってくる」との宣言通り、2016年に完工した新社屋に「コトブキヤ立川本店」をオープンしている。今年9月26日に東京証券取引所JASDAQスタンダード市場への株式上場を果たした。
上場について、同社IR担当者は「当社は、古くから立川で営業し、地元のお客さまに支えられながら徐々に業態を拡大していくと同時に、常にお客さまと向かい合い、ご要望に応え続けた結果、今の姿があると思う。上場後、特に大きな変化はないが、パブリックな会社として世間からの見え方をより意識するようになった」と話す。
今後については、「当社企業理念にもある『常に感動と驚きを提供する』を体現すべく、これからも良い意味でお客さまを裏切る製品やサービスを提供していきたいと考えている。数年後はまた違った壽屋の一面をご覧いただけるのではないかと思う」と意欲を見せる。「地元立川を大切にし、さまざまな面で恩返しができるよう地域活性化などに協力していく一方、海外戦略もより強化していきたい」とも。