![「4seasons」試作品](https://images.keizai.biz/tachikawa_keizai/headline/1520844535_photo.jpg)
立川で現在、立川の自然をテーマにした新作ブランドのチョコレート開発プロジェクトが進められている。
エキュートなどを運営するJR東日本ステーションリテイリング(港区)がクラウドファンディングサイト「FAAVO」を活用して地域活性化を目指す「エキュート×FAAVO多摩エリア魅力発信プロジェクト」の一環で展開する同プロジェクト。
起案者で「chocolatier elegance(ショコラティエ エレガンス)」の山本優さんは「立川で生まれ育ち、昭和記念公園や根川緑道の造園に携わっていた父親の影響もあり、立川を盛り上げたいとの思いを持っていた」と話す。
山本さんは立川市内でオイルマッサージサロン「Sunny moon」(立川市錦町2)をオープンし、「地域に対して何かしたい」と思っていたところ、有名菓子店などで経験を積み、イタリア・ミラノで行われた国際大会「FIPGC」ボンボンショコラの部門賞で1位になったショコラティエと出会い、今回のプロジェクトを起案したという。
山本さんは「ショコラティエの作る繊細なチョコレートは小さい粒の中に何層ものガナッシュが織り込まれていて口溶けがとてもなめらかで、最後にカカオの香りが口の中でフワッと広がるなど、普段チョコレートを意識して食べていない自分でも違いが分かった。見た目も美しく、まさに芸術品。目でも舌でも堪能させてくれるチョコレート」と話す。
「立川の造園業の娘として育った自分の感性と世界一のチョコレートを作り上げたショコラティエの感性、その化学反応で立川を盛り上げられたらとても面白いと直感で思った」と山本さん。チョコレートの祭典への視察や議論を重ね、「立川由来の自然をチョコレートで表現する」という方向性が決まり、「国営昭和記念公園の四季折々の美しさを表現する新作コレクション『4seasons』と立川市の花にもなっているこぶしを表現する『kobushi』」の試作品が完成した。
山本さんは「『4seasons』は4種全て違う味で、一つひとつ手作業で絵を描くため、同じ物は2つとない。ショコラティエの得意とするエアブラシを使った美しい仕上がりになっている。『kobushi』はこぶしの真っ白な美しさと花言葉から『縁』も表現した。こちらも味はそれぞれ違う。ショコラティエのチョコレートワールドに浸っていただければ」と話す。
現在、クラウドファウンディングサイト「FAAVO東京多摩中央」でチョコレート製造費用や地元食材調達(フードマッチング)などを用途とする資金支援を呼び掛けている。目標金額は80万円。支援は、3,000円から個人向けには7コースを用意し、リターン品には「4seasons」や「kobushi」などを用意する。4月28日・29日はエキュート立川(柴崎町3)で開催するマルシェに出店し、5月からネット販売を始める予定。