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立川の農園で「立川レモンプロジェクト」の植樹式 新たな地域資源目指して

植樹式の様子

植樹式の様子

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 広島県呉市のレモン「瀬戸内 広島レモン」の栽培を目指す「立川レモンプロジェクト」の植樹式が10月17日、「なかざと農園」(立川市西砂町3)で行われた。

 立川市商店街連合会の役員で構成する「たちかわ商店街研究会」のメンバーが中心となり、立川の名産品を検討する事業の一環で実施する同プロジェクト。レモンの加工品を販売製造する「一般社団法人とびしま柑橘倶楽部」(広島県呉市)、広島県呉市と立川市の農家などと連携して行う。

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 研究会副座長でプロジェクトリーダーの岩下光明さんは「大規模開発の陰で個人商店や商店街は厳しい状況にあり、町自体にも『立川らしさ』といった特徴が埋没しがち。だが、立川の商店街はまだまだ発展し続けているという見方もあり、私たちは『立川の〇〇』と呼べるような地域資源を作りたいと思い取り組んできた」と話す。そうした中で、国産レモン発祥の地である呉市の人たちと出会い、「汎用(はんよう)性があるレモンは農業と商業が混在する立川に適した食材だと考えた。西日本豪雨災害で被災した呉市の経済活性化の一助にもなればという思いもあった」と経緯を振り返る。

 今回、植樹したのは「レモン栽培発祥の地」とびしま海道の大崎下島の「とびしまレモン」で、特長は「ワックス・防カビ剤・防腐剤不使用で皮まで安心して食べられ、香りが強い」ことだという。レモンの木はマイナス3度以下の気温が数日続く場所では栽培困難とされる中、寒波においてとびしまレモンの木はオリジナル栽培方法により元気だったことから立川での栽培を目指し、実証実験に至った。今回の植樹式で西日本豪雨災害で土砂が流入した3本の苗木を移植、来年3月には約20本の苗木を移植し、3年後の収穫に向けて本格的な栽培実験に入る。

 岩下さんは「当研究会で何度も協議を重ねてきたが、いよいよスタートラインに立ったという思い。大きな夢を描いたプロジェクトなので、今後もさまざまなハードルがあると思うが、商業者だけでなく農業や工業とも連携し、多くの人たちと共に取り組んでいきたい。『立川と言ったらこれ』 という地域資源、ブランド商材を作っていきたい」と意欲を見せる。