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国立・谷保にゲストハウス「ここたまや」 「谷保で暮らす」を体験する場に

ゲストハウス「ここたまや」として2018年12月のオープンを目指す

ゲストハウス「ここたまや」として2018年12月のオープンを目指す

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 国立市谷保の空きアパート一棟全てを改装し、ゲストハウス「ここたまや」(国立市谷保)としてオープンするプロジェクトが現在、進んでいる。

DIYイベントの様子

 同プロジェクトに取り組むのは、今年4月に設立された学生団体「たまこまち」。メンバーは一橋大学や上智大学、津田塾大学などに通う大学生18人。学生や子どもを対象とした田んぼでの運動会や、外国人留学生が日本文化を体験できるローカルツアーの開催など、「やりたいことを実践する場を作る」を理念に活動している。

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 同団体代表で一橋大学2年の坂根千里さんは「一橋大生として国立で大学生活を送る中で、谷保地域に、コミュニティー農園『くにたち はたけんぼ』や田畑とつながる子育て古民家『つちのこや』など魅力的なコミュニティーがあることを知り感銘を受けた。自分が谷保を初めて訪れたとき感じた不思議な居心地の良さや、多世代の交流、人々の生活が自然と調和する喜びをもっと多くの人に体験してほしいという情熱が、『ここたまや』の原点」と振り返る。

 「もともと地域コミュニティーに興味があり、人と人のつながりを生むゲストハウスの可能性に注目していた」という坂根さん。「ゲストハウス運営を将来やりたいこととして掲げているのに、今やらない理由がない」と、昨年12月に個人で同プロジェクトを立ち上げた。現在は志を共にする同団体のメンバーらに加え、NPO法人「くにたち農園の会」と協働することで民泊の法的側面からのアプローチも行いつつ、プロジェクトを進める。

 今年12月初旬のオープンを目指す同ゲストハウス。アパート1棟を改装し、3部屋を宿泊用の部屋とし、残りは宿泊者の交流の場となる共用部屋や常駐するスタッフの居住スペースとして使用する。宿泊できる部屋の広さは、9畳が2部屋、10.5畳が1部屋。1部屋1人から宿泊でき、最大3~4人の宿泊に対応する予定。部屋のタイプは、全室が畳張りの「モダン和室」。「外国人の方に日本での特別な時間を楽しんでいただけるよう、和モダンをコンセプトに、壁の塗装だけでなく家具などにもこだわって内装を考えた」と同団体のメンバーで一橋大学1年の沖田真衣さん。土曜・日曜を中心に参加者と共に壁の塗装などを行うDIYイベントも企画する。

 「日本の日常に興味をもってくれる外国人観光客の方、日本での時間をよりよいものにしたいと考えている外国人留学生の方、日々忙しく、ゆっくりとした時間を過ごしたいと思っている方などに使っていただきたい。ここを拠点に谷保の普段の暮らしを楽しみ、ゆったりくつろいでいただけたら」と坂根さん。「地域の人も地域外の人も肩ひじ張らずくつろげるような、アットホームな宿に育てていきたい」と意欲を見せる。

 「将来的には、『ここたまや』を谷保の暮らしを体験する拠点としてだけでなく、学生が挑戦するきっかけを与えられる場、出会いやひらめきの連鎖反応が起こっていく中心的な場に発展させていけたら」とも。

 現在、クラウドファンディングサイト「Motion Gallery」で資金支援も呼び掛けている。