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立川の老舗茶店、創業の地に移転リニューアル ワークショップなどの企画も

「まごころ銘茶 狭山園」外観

「まごころ銘茶 狭山園」外観

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 立川の「まごころ銘茶 狭山園」(立川市羽衣町1、TEL 042-527-0147)が10月4日、リニューアルオープンした。

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 同店は1951(昭和26)年に日本茶専門店として創業。本店は1975(昭和50)年の支店出店の数年後から、改装工事を経て蔵として使われていたが、改装する際に「いつかはこの創業の地に戻ってお茶の商売が世代をつなぎながら続けられるように」と設計されていた。今回その思いを実現し、創業の地に移転リニューアルした。

 3代目社長の池谷香代子さんは、日本の老舗茶店やカナダのお茶の会社「ティバナ(TEAVANA)」での勤務などを経て、2017(平成29)年にコロンビアで「Sayamaen Japanese tea S.A.S」を起業し、通算4年以上滞在した経験を持つ。「日本茶アドバイザー」の資格も取得しており、現在は日本茶インストラクター協会からコロンビアの日本茶大使に任命されている。

 池谷さんは「地元立川で3世代に渡って商売を続けることできたことはお客さまをはじめ、たくさんの方々の支えや応援のお陰。時代の流れはすごいスピードで変化していくが、伝統や先代の思いをつなぎつつ、世界に日本茶文化を広めていける狭山園にしたいと思っている」と意欲を見せる。

 お薦めは、狭山茶「ほのか」(1,080円)、無農薬特別栽培茶(オーガニック煎茶)「ひより」(1,404円)、「茶師十段 前田文男氏 合組煎茶」(1,296円、以上100グラム)などの同店オリジナル銘茶シリーズ。生産者を取材し、込めた思いも紹介しており、「それぞれ味わいや産地が異なり、飲み比べしても面白い煎茶」と池谷さん。7種類から選べる「缶入り風味海苔(のり)」(810円)も人気で、一番の人気はめんたいこ味だという。

 日本茶インストラクターやアドバイザーによる日本茶のおいしい淹(い)れ方講座や、試飲イベント、生産者や製茶師を招いての日本茶セミナーや利き茶会など、一般向け、子ども向け、外国人向け(英語・スペイン語)に体験型の日本茶ワークショップも開いていくという。

 池谷さんは「狭山園をご存じの方もそうでない方も、新しくなった狭山園をのぞきにいらしていただければ。日本茶を『ほっ』とおいしく飲んでもらえる商品をそろえて皆さまのお越しをお待ちしている」と呼び掛ける。

 営業時間は9時~19時30分。木曜定休(8の付く日は営業)。

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