国立の農家が「ほうれん草うどん」販売へ-新たな特産品目指す

「国立市の土産品に」と言う声も多い、麺が緑色の「谷保村のほうれん草うどん」

「国立市の土産品に」と言う声も多い、麺が緑色の「谷保村のほうれん草うどん」

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 国立市の農業後継者組織「遊農研究会」は7月7日から、一橋大生が運営する店舗「とれたの」(国立市富士見台1)で「谷保村のほうれん草うどん」を販売している。

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 遊農研究会は、2003年6月~今年3月に実施した国立市の事業。農家、農業に関心のある市民が集まり、新しい農産物や資材の試験、勉強会の開催など農業の活性化のために活動してきた。

 ほうれん草うどんの開発は、「国立市の特産品を作りたい」という同市の要請を受けたことがきっかけ。「多くの市民から『若い人は農産物を食べなくなる』という声を聞いたので、『いっそのこと粉にしてうどんにしよう』と考えた」と話すのは事務局長の佐藤さん。「古来より農家では田植えや稲刈りなどの農作業の節目や冠婚葬祭にはうどんが食べられてきたこともあり、うどんの開発を決めた」(佐藤さん)。

 ほうれん草うどんは同市内のエコファーマーが作ったホウレンソウを粉末加工し、20分の1に濃縮したものを国産小麦に2%練りこんだ。「うどんには2~3月に屋外で霜に当たり、糖度が増したおいしいホウレンソウのみ使用。特別に低温で乾燥しているので細菌が残ってしまうという問題があったが、地面に接している部分を使用しないようにするなど工夫した」(佐藤さん)。麺が緑色で美しく、ビタミンAを多く含む。昨年は生麺を作り、店舗で提供し好評を得た。「土産にしたい」「国立市の特産品にしたい」という声が多く寄せられたため、保全に適した乾麺を製作した。うどんのラベルは国立市の花である谷保天満宮の「梅」をモチーフに、市内在住のデザイナー・小林未央さんがつくった。

 「7月7日・8日に多摩地区の物産展に出展したが、会場でも非常に好評を得た。うどんはもちろんのこと、原材料のホウレンソウの粉末もさまざまな利用の展開を考えられるので、今後は粉末の販売も検討していきたい」(佐藤さん)とも。

 価格は1袋(200グラム入り)315円。今回は1,800袋限定で販売する。

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