子どもに絵本を届ける社会貢献プロジェクト「ブックサンタ2019」が11月1日から「ジュンク堂書店 立川高島屋店」など立川市内6書店で行われている。主催はNPO法人「チャリティーサンタ」(千代田区)。
同法人は2008(平成20)年からクリスマスイブの夜に対象家庭を訪問し、励ましの言葉とプレゼントを手渡す活動に取り組み、延べ1万5千人以上の大人がサンタとして3万人を超える子どもにプレゼントを届けている。絵本を届ける同プロジェクトは2017(平成29)年に始まり今年で3回目。昨年は22都道府県200店で実施したところ約600種類2180冊が集まり、今年は34都道府県282店で実施している。
同代表の清輔夏輝さんは「今年からいよいよどなたでも参加できるような土台になった。プロジェクトを通じて絵本のパワーや普遍性を感じ、普遍的に愛している人たちがいることも年々実感が強くなってきた。40年前の絵本が今でも大人気で、昨年集まった絵本が1年たっても全く価値が下がらないということにも気付かされた」と話す。
寄付希望者が参加店で購入した絵本をそのまま寄付すると、同法人が派遣するボランティアのサンタが経済的理由や入院、被災し仮設住宅に住む子どもなど厳しい環境にある全国の0歳~10歳の子どもたちに届けるという内容。
「書店に訪れたお客さんが子どもたちにクリスマスの思い出として絵本をプレゼントする社会貢献活動への参画のきっかけになったり、子どもたちが絵本に触れる・読むきっかけをつくったり、クリスマスには誰かのために絵本を贈るムーブメント(文化)になることを目指している」と清輔さん。
立川市内の参加店は、ほかに「オリオン書房 ノルテ店」「オリオン書房 ルミネ立川店」(以上、立川市曙町2)、「オリオン書房 アレア店」「オリオン書房 サザン店」と「PAPER WALL エキュート立川店」(以上、柴崎町3)。実施期間は今月24日まで。絵本の寄付のほかに、クラウドファンディングでの支援なども呼び掛けている。
清輔さんは「絵本が好きな大人たちが手を取り合って、クリスマスを祝うのが難しい子どもたちに絵本と笑顔を届けたい。子どもたちが1年で最も楽しみにしている日に、寄付という形で協力いただければ」と呼び掛ける。