立川市と立川市商店街連合会が主催する「輝く個店振興事業」が2月7日、2019年度の「輝く個店」5店を表彰した。
立川市内の個店の魅力を店舗デザイン・商品力・接客などの視点から審査・表彰し、受賞店を市内外にPRすることで商店街へ足を運ぶきっかけをつくり、商店街全体の振興に結び付けることを目指す同事業。市内の商店を利用している人からの推薦に基づき、審査員が各店を訪問して候補店を選出後、中小企業診断士や商店街の代表などから成る審査会で「輝く個店」を決定する。
令和元年度となる今回は、市民や来街者から市内の個店200店舗近くの推薦があった。審査員は推薦のあった全ての店を訪れ、1次審査で30店に、2次審査で10店に絞り、最終審査で5店を選出した。
受賞店は以下の通り。飲食業部門=すし「F.あら井」(立川市錦町1)、ビストロ「TEPATPMOKA(テパトモカ)」(高松町3)、物販・サービス業部門=ケーキ・焼き菓子「シャロン洋菓子店」(柏町4)、パン店「パンパティ アンソロジー」(栄町5)、審査員特別賞=「蔵の花屋コトハ」(砂川町3)。
飲食業部門を受賞したF.あら井の新井二三男さんは「銀座や六本木に負けない店を立川に作りたいというコンセプトで店を立ち上げた。立川に住んでいる方は、いい店に行きたいと思うと都内に行っている人が多いと聞く。他の街に行かず、全部立川で賄うことができるように、さらにいい店が増えていくことを願う」と意気込みを見せる。
審査員特別賞を受賞した蔵の花屋コトハの浅井祐子さんは「10年近く前に立川に引っ越してきて、蔵が並んでいる街並みを見て、いつか蔵で花屋さんをやってみたいと思っていたところタイミングが合い、半年前にオープンすることができた。元々植木生産を手掛ける滝島園が経営する店で、市場には出回らない切り立ての野性味あふれる枝ものが充実しているので、ぜひ手にとってもらいたい」と来店を呼び掛ける。
立川市産業観光課の担当者は「12年続くこの事業は年数を重ね受賞店も増えて認知度も高まり、過去の受賞店の頑張りが賞の価値を上げ盛り上がってきていると感じる。今年度も立川を代表するすてきな店ばかり。多くの方に訪れていただけたら」と利用を呼び掛ける。