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立川「蔵の花屋コトハ」がオープンから半年 蔵の中でワークショップも

江戸時代後期に建てられた土蔵をリノベーションし生花店をオープン

江戸時代後期に建てられた土蔵をリノベーションし生花店をオープン

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 立川の五日市街道沿いに古い蔵をリノベーションした生花店「蔵の花屋コトハ」(立川市砂川町3)がオープンして半年がたつ。

アンティークな道具と花々が幻想的な雰囲気を醸しだす蔵の中

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 植木生産が盛んな立川市で1961(昭和36)年から植木生産を続ける「滝島園」の敷地内にある土蔵を改装し、生花店を開いた。店長の浅井祐子さんは「蔵で花屋をやりたい」と10年以上ビジョンを描いていて、立川に嫁いで来たときに近所にたくさんの蔵が並んでいるのを見て、「いつかこのどこかの蔵を花屋にできたら」と願っていた。

 同じく、同市の蔵でカフェを営業している「ヤマスカフェ」(立川市富士見町5)に出向き、蔵で商売する感じについてカフェ店主から話を聞き、店主に背中を押され、その帰り道に滝島園のドアをたたき、「蔵で花屋をやらせてほしい」と突撃訪問したという。

 滝島園の滝島聡さんは「植木生産だけでなく生花の販売もやっていきたいと考えていたタイミングに浅井さんの話を聞き、蔵を使うのは面白いアイデアと感じ意気投合した」と当時を振り返る。

 江戸時代後期に建てられたという蔵は、当時は物置として使っており、滝島さんの祖母の嫁入り道具や養蚕業をやっていた時の道具など古い品物が蔵の中に収納されていた。蔵を改装後、それらの古い道具、120年前のボンボン時計、黒電話、足踏みミシン、たんす、いろり、ケヤキの臼などを店内のディスプレーとして使い、アンティークの風合いと花々の鮮やかな色が幻想的な雰囲気を醸し出している。 

 五日市街道沿いにあるものの、蔵は敷地の一歩中に入るため、外からは店の中が見えにくい造りになっている。浅井さんは「見えないからこその居心地の良さ、隠れ家感も醸し出される。ガラス張りだと男性がギフトを買いにくい店もあるが、同店は外から見えないこともあり、ゆっくり待っていただける」と話す。

 店内では、リースやスワッグ作りなど季節の花を使ったワークショップも盛んに行われにぎわいを見せている。取材当日はミモザを使ったリースとスワッグ作りのワークショップが行われていた。「店舗の一角で、少人数で開いているため、ひとりで参加する人が多く世代もバラバラだが、皆さん和気あいあいと話しながら楽しんでいる。気軽に参加いただき花に触れる機会を持っていただければ」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は10時~17時。木曜・日曜・祝日定休。

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