立川駅南口の「茶CAFE一煎(いっせん)」(立川市錦町1)が2月末で1周年を迎えた
立川の日本茶カフェ「茶CAFE一煎」が1周年 育児を優先しながら営業
店主の古宇田典子さんは昨年出産し、現在は育児を優先しながら店を営んでいる。古宇田さんは妊活しながら仕事を続けることができるような自分の店が欲しいと、それまで勤めていた会社を辞め、2019(平成31)年2月末に同店をオープンした。急須で丁寧にお茶をいれるのが好きだったこと、ニュージーランド留学時代に日本茶カフェに出合ったことに影響を受け、日本茶をテーマにしたカフェ業態を選んだ。
育児中の現在は、近所に住む母親が中心となって店を切り盛りしている。「店を開くと決めた翌月に子どもを授かることができたため、店の経営や営業も初めてのうえ、おなかが重くて2階に行くのも息切れがひどく一苦労。妊娠中に仕事を続けるのは大変だった。けれども、立川という土地柄からか、気さくに話しかけてくれるお客さまばかりで毎日とても楽しい。育児を優先した営業のため不定休にしており迷惑をお掛けしているが、これからも足を運んでいただければ」と古宇田さん。
以前、サンフランシスコで茶会を開いたところ現地の人から好評を得たことから、店の2階の和室を改装し、お茶のいれ方などのワークショップや茶会も開いている。20~60代の参加者の中には外国人も多いという。今後は「急須でいれるお茶の魅力を海外にも伝えたいと」海外展開も視野に入れる。
「ひとりでお越しになるお客さま同士で仲良くなることが増えたので、そのうち一つのコミュニティーになればいいと思っている。不定期開催の日本茶ワークショップも、今年はもっと人数を増やし『急須でお茶をいれる暮らし』をする方を増やしていきたい」と抱負を語る。