令和元年の台風19号の影響により、橋りょうの一部が破損し通行止めとなっていた日野橋が5月12日10時から、通行できる状況となった。
日野橋の通行はできるようになったが、今後の梅雨や台風シーズンに向けて多摩川内で日野橋の増水時対策工事を引き続き行う。そのため、サイクリングロードや遊歩道などの通行は一部できないため、現在は日野橋の上に出て甲州街道を横断する必要がある。全ての応急復旧工事完了は5月末の予定。
工事を担当する南多摩西部建設事務所によると、台風等で多摩川に大量の水が流れ込んだ影響で、河川の水の流れが立川寄りに移動し橋脚周辺が大きく洗堀されてしまったことから、始めに水の流れの位置を河川の中央に移動する工事から始め、その後、沈下した橋脚柱部分と古い橋桁を撤去し、その部分のみに新しい橋桁を設置。今後の増水時の対策として橋脚の周囲には、台風時などの大量の水の勢いでも土砂が削り取られないように、護床(ごしょう)ブロックと呼ばれる1個当たり2トンものブロック約1300個を設置した。
日野市在住、立川市在勤の飯島さんは「以前は日野橋を通り通勤していたが、日野橋の通行止め期間は、立日橋を通り立川駅の西側から立川北に抜ける形で通勤していた」。「開通してすぐに自転車で通ったが、日野橋は立日橋のように坂が無いので通勤が楽になった。週末に車で立川に向かう際も不便に感じていたので、開通して本当にうれしい」と話す。