障がいのある人の芸術作品を展示する企画展「アール・ブリュット立川2020」が9月2日から、時期をずらして立川市内3カ所で展開される。
実行委員長の松嵜ゆかりさんは「始めた当初はアール・ブリュットについて知らない方が多かったが、毎年開催したことで多くの方に、その魅力を知っていただけた。毎年たくさんの方に楽しみにしていただいているが、特に今年はコロナの関係でアート展示が中止になることが多いため、当展の開催を伝えると皆さんとても喜んでいただいている」と話す。
今年の裏テーマは「エコ」。廃材、段ボール、糸くず、フルトップ、新聞紙などを使った作品が多いという。
9月2日~15日は、立川市高松学習館(立川市高松町3)で「アール・ブリュット立川~高松からの風~」を開催。13日にはワークショップ「ランプシェードを作ろう!」を開く。参加無料。
16日からは伊勢丹立川店(曙町2)での展示が始まる。今年はコロナ禍の中での開催のため、セレモニー、アートパフォーマンス、当事者による受け付けは行わないが、会場が7階催物場にも広がり、11人のアール・ブリュット作家の作品を販売。27人の作家が参加し、42点の作品を展示する。「どの作品も魅力ある作品。時間をかけて制作した魂のこもった作品、こだわった作品、門外不出だった作品など楽しんでいただければ」と松嵜さん。
17日には「立川タクロスminiギャラリー」(曙町2)での24時間展示も始まる。
「2020年はコロナ禍の中、来場した方にアール・ブリュット作品の持つ力で元気を届けたい。今までと少し違った『アール・ブリュット立川』を楽しんでいただけたら」と来場を呼び掛ける。
開催日時は、伊勢丹立川店=9月16日~21日の10時~19時30分(最終日は5階特別室のみ17時まで)、立川市高松学習館=9月2日~15日(14日休館)の9時~21時、立川タクロスminiギャラリー=9月17日~30日、24時間(初日は12時~、最終日は17時まで)。いずれも入場無料。