立川市が、コロナ禍で結婚に影響を受けたカップルを対象に、「立川市プレミアム婚姻届カップル応援キャンペーン」を12月1日から実施する。
「プレミアム婚姻届」は立川市が市内の印刷会社「福永紙工」(立川市錦町6)やデザイナーらと協働で製作。発売した2016(平成28)年には「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」のコト部門の地方創生大賞、2019(平成31)年には「グッドデザイン賞」を受賞した。今年9月末までに6937部を販売。北海道や沖縄から購入・提出に訪れる人もいて、提出者の半数以上は市外在住者だという。同届を立川市に提出し、本庁舎(泉町)1階の記念写真撮影コーナーで写真撮影したカップルには、市内の「たちかわの輝く個店」で1年間、特典が受けられるサービスを提供する。
企画政策課の平野さんは「コロナ禍で結婚式を挙げられないカップルが増加しているとの報道を見て、『地元総出のおもてなしをする立川市プレミアム婚姻届』を通じて何か支援ができないかと考えた。こんな状況だからこそプレミアム婚姻届を通じて思い出づくりをしてほしい、ひいては立川市の魅力をもっと知ってほしいと思い、企画した」と話す。
対象は、結婚式や顔合わせなどの延期や中止、式の招待客数の変更や婚姻届提出時期を遅らせたなど結婚関連イベントに影響を受けたり、コロナ禍の結婚で精神的負担を感じたりするなど、コロナ禍の影響を受けたカップル(申告制)。
内容は、同日から来年2月19日(無くなり次第終了)の間に立川市にプレミアム婚姻届を提出し、撮影コーナーで市職員の撮影を希望した夫婦先着70組に福永紙工のオリジナル商品を提供するほか、「SORANO HOTEL」2食付き宿泊券が2組に当たる抽選申込書を配布する。開庁時間(平日8時30分~17時)外に婚姻届を提出した場合は、開庁時に再訪問し、期間中に撮影コーナーで撮影した写真を市職員に提示すると申込書が渡される。
11月22日の「いい夫婦の日」に同届を同庁に提出した夫婦は撮影コーナーでプロカメラマンによる結婚記念撮影会に参加できる(10時~14時)。撮影データはDVDに入れて進呈する。
平野さんは「『プレミアム婚姻届』はデザイン性だけではなく、市全体でおもてなしをする。大変な状況の中だが、ぜひ立川市で思い出をつくっていただければ」と呼び掛ける。