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立川・国立でクラウドファンディング 障がいを持つ人たちと一緒に作る

アウトドアでも活躍するエプロンは、たたむとバッグになる。モデルは滝乃川学園の職員。

アウトドアでも活躍するエプロンは、たたむとバッグになる。モデルは滝乃川学園の職員。

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 NPO法人「SOU」(そう)」(立川市錦町1)が中心となって取り組む「障がいを持つ人たちと一緒に創るプロジェクト」が現在、クラウドファンディングで協力を募っている。

布デザインの元となった切り紙。滝乃川学園アートクラスの生徒の作品

 同NPOは代表の友田さんが障がいを持つ息子のサポートをきっかけに、障がい者と保護者を応援したいと2016(平成28)年に設立。「自分で作った商品を価値に見合った価格で販売し収入を得るという形で、障がい者の作業賃金の向上、自立や就労のサポートを行いたい」と、現在は障がいを持つクリエーターの作品をネットショップやイベントで販売するほか、ワークショップ開催、福祉作業所とのコラボ商品やオリジナル商品の企画・製作にも取り組んでいる。

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 今回、「障がい者というくくりから飛び出し、この商品を『好き』と思う人とつながれたら」という思いで、オリジナルの布を使ったエプロンなどを受注制作する「応援購入型クラウドファンディング」に挑戦した。

 このプロジェクトは、「障がいを持つ人たちが何気ない日常の中で作ったもの、描いたものをもとにものづくりをする」をコンセプトとした取り組みの第1弾。社会福祉法人滝乃川学園(国立市谷保)のアートクラスで作られた、切り紙と利用者さんが書いた古代文字を元に、友田さんが布をデザイン、トートバックになるエプロンなどを作成する。

 エプロンは畳むとトートバックになる仕掛けがあり、おそろいのミトン、マスクと共に友田さんの友人のオジキさんがデザイン。一部の縫製を就労継続支援A型事業所Hachisu(一番町1)、商品の包装を就労継続支援B型事業所アイル(高松町3)が、それぞれ行う。

 クラウドファンディングを始めて、地方に住む作業所から「最高に楽しんでいるね」と声を掛けられたり、切り紙を制作したクラスの職員からは「制作物が姿を変えてうれしかった」言われたり、さまざまな反応があったりしたという。

 初めての挑戦だったので額を低めに設定したため、始まって2日間で20万円の目標を達成したが、「少しでも多くの方に障がいを持つ方々の存在や活動を伝えたい。商品はまだまだ制作できるので…」と友田さん。

 古代文字には、「SOU」の理念である「障がい者の方々と共に創作活動を行い(創)、夢を奏でながら(奏)、思い やりの心を忘れずに(想)、走り続けたい(走)」の4つの漢字が表されている。

 「障がい者が作ったからではなくて、いいものができて、障がい者が関わっているんだね、という風になりたい。彼らがこれからの人生でどう自立するか、楽しく働ければ幸せだし、一人一人の特性を理解しながら、地道に一緒に歩いていきたい、その第一歩。多くの人に支援を通じて関わっていただれば」と協力を呼び掛ける。