武蔵村山市立第三小学校(武蔵村山市中藤1)で2月8日、サッカー選手による出前授業「MIFA(ミーファ) SOCCER SCHOOL サッカー教室in武蔵村山」が行われた。
東京都のオリンピック・パラリンピック教育授業の一環で、「MIFA SOCCER SCHOOL」(立川市泉町)の所属コーチが4~6年生を対象にサッカーを指導。名古屋グランパス、横浜FCなどで活躍した元Jリーガー、チョン・ヨンデさんや、立川府中アスレティックFCの上村充哉選手、酒井遼太郎選手らが講師を務めた。
MIFAは、Mr.Children 桜井和寿さんとラッパーのGAKU-MCさんのユニット「ウカスカジー」が所属し、音楽とフットボールを通じてさまざまなコミュニケーションを創造する団体。ららぽーと立川立飛近郊に昨年8月開設された「MIFA Football Park 立川」に、サッカースクール「MIFA SOCCER SCHOOL」を開校した。
同校では今年度、GAKU-MCさんが5・6年生を対象にライブを開き、5年生を対象に武蔵村山市のPRラップの制作を指導した経緯から、出前授業を依頼した。
同校オリ・パラ推進教育担当でもある主幹教諭の阿南教諭は「今は体を動かす機会も減り、成長するにつれ、ボールが怖い、痛い、ルールも分からないとサッカーが嫌いになっていく子も多い。一流の人たちに教えてもらいサッカーを好きになってもらえたら、と授業を企画した」と話す。
自身も小学2年生から大学生までサッカー選手だった阿南教諭。「今年はほとんどの行事が中止になってしまい、今回も開催が危ぶまれたが、感染対策を十分に行い決行した。先生以外の第三者から学ぶ貴重な経験となり、普段の授業とは異なる児童らの笑顔や真剣な表情が見られてうれしい」とも。プレー中もマスクを着用し、号令には電動ホイッスルを使うなどの感染対策を取って行った。
授業は4チームに分かれ、各チームを2人の選手が指導。鬼ごっこで体を温め、ボールの取り合い、2人1組でのパスの練習、ドリブル、ミニゲームとリズミカルに進行。参加した児童全員がボールに触れ、夢中になってボールを追いかけた。
5年の新井咲菜さんは「小さいころにお父さんとやって以来、久しぶりのサッカーだった。始めはやる気にならず、ドリブルにも苦戦したが、楽しくて分かりやすい説明で、名前で呼んでくれたのがうれしかった」と笑顔を見せた。
MIFA SOCCER SCHOOL責任者のチョン・ヨンデさんは「育成普及コーチを務めた川崎フロンターレでの、地域の小学生に教えた経験を生かした。動くことは楽しいこと、サッカーの楽しさを感じてもらうことを第一に考えた」と話す。「サッカースクールでも、サッカーの楽しさを一番に考えて指導しているので我々と楽しい時間を一緒に過ごしていただけたら」と参加を呼び掛ける。