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イケア立川、初の女性ストアマネジャー就任 女性の管理職は6割に

イケア立川初の女性ストアマネージャー。「Mico(ミコ)」のニックネームで呼ばれているリュウナさん

イケア立川初の女性ストアマネージャー。「Mico(ミコ)」のニックネームで呼ばれているリュウナさん

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 イケア立川(立川市緑町)に初の女性ストアマネジャーが就任して5カ月がたった。

社員食堂には国際女性デーにちなみミモザのコーナーを設置

 マネジャーに就任したのは中国出身の30代女性、リュウナさん。両親の仕事の影響で小さいころから海外を転々とし異文化への関心が高かったという。日本の大学に留学した後、日本の会社に就職したが、2013(平成25)年にイケア・ジャパンに転職し、その後、イケアの本社と3店舗に勤務。立川店の前は大阪の鶴浜店の副店長を経験し、昨年10月に立川店のストアマネジャーに就任した。

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 リュウナさんは「当社へ就職する際、スキルや経験は問われず、当社が『自分らしさ』『仲間を大事に』『平等な関係』などの価値観を大切にする人材を募集していることに、『人と違わずに、同じようにする』ことを重んじていた今まで勤めていた、いわゆる典型的な日本文化だった企業との違いに驚いた」と振り返る。

 「入社初日にニックネームを聞かれ、上司と部下の関係であってもフラットにニックネームで呼び合う文化にも驚いた」とも。現在は、自らも同店スタッフたちから「Mico(ミコ)」のニックネームで呼ばれているリュウナさん。「責任はあるが、偉いわけではない。平等である」という意識を常に持ち、スタッフに接しているという。

 同店マーケティング部門の春川友浩さんは「ストアマネジャーが来てから、オフィスが明るい雰囲気になった。とても話しやすく、聞いたら細かくアドバイスをくれて、まさしくフラットな関係を体現している」と話す。

 同社は「ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ」という戦略を立て、サステナビリティーに関する目標を掲げ、ベジドッグやプラントボール、再生ペットボトル樹脂でできたキッチン扉、省エネソリューションなど、安価で、環境にやさしく、リサイクル可能、エネルギー効率のいい製品デザインの商品を通じて、多くの人がサステナブルに暮らすサポートやアイデアを発信している。

 併せて、環境だけでなく、「ピープル(人間)にもやさしい」目標を掲げ、ダイバーシティ・インクルージョンを目指す同社。「立川店は12カ国出身のスタッフがいるため、多様性を受け入れることを大切にし、300人以上いる当店の従業員が働きやすくするのも私の使命」とリュウナさん。特に、ジェンダー平等の視点では、全世界のイケアで女性の管理職の割合を5割にすることを目標に掲げているなか、同店では現在6割に達している。

 「課題は『子どもがいるから、マネジャー職は忙しそうだし、大変そう』と管理職に挑戦したくないと考える女性が多いこと。女性が働きやすい環境作りとともにメンター制度を整備し、そうした意識改革を行っていきたい」という。

 「自分がストアマネジャーとして活躍しているところを発信することで、他の企業や社会にジェンダー平等の影響を与えたい」とも。社員食堂には、3月8日の国際女性デーにちなみ、ミモザの装飾などを施したコーナーも設けている。

 地域コミュニティーとつながりを持つことで、地域貢献も積極的に行っている同店。「イケア Family 子ども募金」では、地域の保育園や児童養護施設などに同社製品を寄付する活動を行っている。他に、同店では各地域の子ども食堂やNPO法人「ダイバーシティコミュ」(錦町1)が行っている「ピアサポートおやこ食堂」を通して、発達障がい児、多胎児、食物アレルギー児、ひとり親などのマイノリティーなコミュニティーへの寄付活動を行っている。

 リュウナさんは「地域のコミュニティーとつながって支援していくことも、影響力のある大企業の責任。近隣の商業施設やコミュニティーとも協力し合い、立川で共に成長できるサステナブルな街にしていきたい」と意気込みを見せる。

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